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第3期白玲戦女流順位戦A-B級 最終9回戦

女流順位戦はA-D級の4クラスに分かれ、最上位のA級優勝者が白玲への挑戦権を獲得します。A級とB級は10名の総当たり、C級とD級は各8局で争われ、棋士の順位戦と同様、昇級と降級を巡る厳しい戦いとなります。7月3日にA級とB級の最終9回戦一斉対局がありましたので、最終結果を確認しておきたいと思います。

A級

既に里見香奈白玲への挑戦権獲得を決めていた西山朋佳女流三冠は、最終局で居飛車を採用し、後手番の角換わりで先攻する衝撃の内容で勝って8勝1敗となりました。
伊藤沙恵女流四段、加藤桃子女流四段(7月3日付で昇段)、山根ことみ女流二段は勝って6勝3敗で並び、順に2-4位となりました。
上田初美女流四段が5勝4敗で5位、加藤圭女流二段が4勝5敗で6位、渡部愛女流三段が3勝6敗で8位で残留となっています。
一方、中井広恵女流六段と中村真梨花女流四段が2勝7敗となり、残念ながら降級となりました。来期はA級返り咲きを目指して頑張って欲しいと思います。

現役最後の将棋となった甲斐智美女流五段は敗れましたが、3勝6敗で7位となりました。ご本人の決断を尊重するしかありませんが、女流順位戦A級を維持している強豪の引退は惜しまれます。終局後のインタビューは、下記記事をご参照ください。

B級

既に昇級を決めていた塚田恵梨花女流二段は、最終局は不戦敗でしたが8勝1敗の堂々たる成績となりました。3敗で残り1枠の昇級争いをリードしていた鈴木環那女流三段と室田伊緒女流二段がともに敗れ、最終局が不戦勝の石本さくら女流二段が順位差でかわして1期でのA級復帰となりました。
2位から7位まで5勝4敗で並ぶ大混戦となりましたが、鈴木女流三段と室田女流二段に加え、北村桂香女流二段、香川愛生女流四段、野原未蘭女流初段が残留となりました。
一方、最終局に敗れて4勝5敗となった千葉涼子女流四段が残念ながら降級となり、既に降級が決まっていた岩根忍女流三段、山田久美女流四段とともに来期はC級からの返り咲きを目指すこととなりました。

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