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第80期順位戦C級1組7回戦

少し間が空いてしまいましたが、11月16日に順位戦C級1組7回戦の一斉対局がありました。

この日、私が注目していたのは、船江恒平六段と青嶋未来六段の対局です。後手の船江六段が4手目△6四歩という変わった出だしを見せましたが、青嶋六段は構わず四間飛車に振り美濃囲いに構えます。船江六段が1二香と上がって穴熊を目指すと、青嶋六段は6筋の歩を突いて角道を開け▲2五桂と角取りに跳ねます。船江六段が角交換に応じると、青嶋六段は▲6六角と打って後手が穴熊に囲う余裕を与えません。青嶋六段は飛車で銀を食いちぎり一気に攻め掛かりますが、船江六段も△6四角から反撃し△6七飛と角金両取りに打ち込みます。青嶋六段の猛攻を凌いだ船江六段は、△6九飛成と金を取って竜を作ると先手の美濃囲いを鮮やかに崩して寄せ切りました。

他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
 都成竜馬七段 - 豊川孝弘七段
 三枚堂達也七段 - 森下卓九段
 佐藤和俊七段 - 黒田尭之五段
 片上大輔七段 - 出口若武五段

唯一人全勝だった出口五段が敗れ、5勝1敗で5人が並ぶ混戦になってきました。還暦を過ぎた大ベテランの高橋九段の活躍が目を引きます。私が注目している中では、抜け番だった大橋六段が先頭集団に並びました。青嶋六段と黒田五段がともに敗れて4勝2敗となり、昇級に向けて残りは全勝で乗り切りたいところです。


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