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第80期順位戦C級2組1回戦

5月13,20日に順位戦C級2組1回戦の対局がありました。このクラスは人数が多いためか、最終の11回戦を除き、2日に分けて行われています。

この中で私が注目していたのは、他の棋戦での活躍が目立ち今期こそ昇級を期待される精鋭同士の対決となった梶浦宏孝七段と佐々木大地五段の対局と、昨年度新人賞を受賞した池永天志五段と藤井世代の若手で順位戦初参戦の伊藤匠四段の対局です。

梶浦七段と佐々木(大)五段の対局は、梶浦七段の先手で始まりましたが千日手となりました。指し直し局は、佐々木(大)五段の先手で角換わりの将棋となり、激しく攻め合う終盤戦となりましたが、佐々木(大)五段が逃げ切りました。

池永五段と伊藤(匠)四段の対局は、池永五段の誘導で矢倉の将棋となり、伊藤(匠)四段は藤井二冠や名人戦第四局の斎藤八段が採用している急戦調の駒組みを選択しました。互いに攻め合う激しい中盤戦から、伊藤(匠)四段が一気に寄せ切りました。

他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
 服部慎一郎四段 - 髙野智史五段
 伊藤真吾五段 - 八代弥七段
 本田奎五段 - 堀口一史座七段
 高田明浩四段 - 矢倉規広七段

佐々木(大)五段が有力な昇級候補同士の1局を制した他、伊藤(匠)四段と高田四段の18歳コンビも順位戦デビューを白星で飾りました。ABEMAトーナメントに出場している服部四段と本田五段も好スタートです。順位戦は全10局の長丁場なので、敗れた梶浦七段、池永五段、八代七段にも巻き返しを期待しています。


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