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第82期順位戦B級2組4回戦

9月6日に順位戦B級2組4回戦の一斉対局がありました。

私が注目していたのは、今期3連勝同士の対決となった、藤井猛九段と村山慈明八段の対局です。後手の藤井九段が角交換型四間飛車を採用し美濃囲いに構えると、村山八段は銀冠に囲います。藤井九段が飛車を3筋に振り直し△3四飛と浮くと、村山八段も▲2六飛と浮き、▲6六角と据えます。藤井九段は△7一玉と引き、村山八段が5-6筋の歩を突き捨ててから8筋の歩も交換すると、△8二銀と引いてから△6二角と打って低く構えます。村山八段が2筋に"と金"を作って飛車を狙うと、藤井九段も角の利きを通して飛車を取り合います。藤井九段が歩で先手陣を乱してから△5九飛と打ち込むと、村山八段も▲3三角成と馬を作って攻め合います。藤井九段は△7六金と先手玉の上部を封鎖して追い詰めると、村山八段が▲6一飛成と金を食いちぎって連続王手で迫るのを凌いで逃げ切りました。

他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 石井健太郎六段 - 久保利明九段
 高見泰地七段 - 中川大輔八段
 青嶋未来六段 - 髙﨑一生七段
 渡辺和史六段 - 佐々木慎七段

私が注目している中では藤井(猛)九段が、戸辺七段と並んで4連勝となり、昇級争いのトップを並走しています。高見七段、石井六段、青嶋六段は3勝1敗で追っています。久保九段と渡辺(和)六段は2勝2敗ですが、前期は8勝2敗が昇級ラインでしたので、諦めずに勝ち星を積み重ねて欲しいと期待しています。


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