第2期白玲戦女流順位戦 C-D級最終一斉対局
7月15日にC級、7月11日にD級の8回戦最終一斉対局が行われました。昇級・降級者が確定しましたので、状況を確認しておきたいと思います。
C級
前節まで1敗で昇級レースをリードしていた室田伊緒女流二段と山田久美女流四段が、ともに勝って7勝1敗となり自力での昇級を決めました。野原未蘭女流初段も勝って6勝2敗となり、3枠しかない昇級を自力で掴み取りました。4-6位には、実績が豊富で注目された室谷由紀女流三段、本田小百合女流三段、清水市代女流七段が5勝3敗の成績で入っています。来期には昇級して上位のクラスで戦ってくれることを楽しみにしたいと思います。
一方4名が降級する残留争いは、既に降級が決まっていた和田はな女流1級と村田智穂女流二段に加え、2勝7敗となった矢内理絵子女流五段と川又咲紀女流初段の降級が決まりました。来期はD級での戦いとなりますが、巻き返しに期待したいと思います。
D級
前節まで1敗でトップを並走していた加藤結李愛女流初段と田中沙紀女流2級が、ともに勝って7勝1敗となり自力での昇級を決めました。田中女流2級は2021年9月のプロ入りで今期が初参戦でしたが、見事に1期抜けを果たしています(C級昇級により女流1級に昇級)。2敗勢の中では、2敗同士の直接対決を制した山口恵梨子女流二段と、5回戦から4連勝となった貞升南女流二段が6勝2敗となり4枠しかない昇級を勝ち取りました。中村桃子女流二段、高浜愛子女流1級、水町みゆ女流初段は最終局を落として涙を飲みましたが、来期はまた昇級に向けチャレンジして欲しいと思います。
一方5人に付与される降級点争いは、既に決まっていた石高澄恵女流二段、脇田菜々子女流初段、北尾まどか女流二段の3人に加え、既に引退が決まっている安食総子女流初段と、2022年3月に日本将棋連盟を退会した山口絵美菜女流1級が2勝6敗となり降級点となりました。