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第1期白玲戦順位決定トーナメント準決勝

白玲戦の順位決定トーナメント戦が大詰めです。7月9日には準決勝が行われました。1-8位戦の決勝は七番勝負が行われ、勝者が初代白玲となります。また来期から始まる女流順位戦は、2~11位の10名がA級、12~21位の10名がB級となります。上位を中心に現在の状況を確認しておきたいと思います。

1~8位

注目の準決勝は、西山朋佳女流三冠と渡部愛女流三段が勝ち、初代白玲を争う決勝七番勝負に進出しました。
大本命と思われた里見香奈女流四冠は渡部女流三段と対局し、得意のゴキゲン中飛車から2枚飛車で攻め込みましたが、玉頭から反撃され激闘となり惜しくも敗れました。昨年度から16連勝継続中と抜群の安定感を示していましたが、残念ながら今年度初黒星が初代白玲への道を閉ざすこととなってしまいました。
西山女流三冠は加藤圭女流二段と対局し、四間飛車を採用して中央を制圧されたかに見えましたが、2筋から反発して相手の飛車角を押え込み、徐々に駒得を拡大して寄せ切りました。加藤女流二段は2018年プロ入りの新鋭で、今期白玲戦では順位決定リーグを全勝で1位抜けし、旋風を巻き起こしていました。里見女流四冠との3位決定戦に回りますが、ここまでの健闘は本人も驚く大躍進と言うことができると思います。
1回戦の敗者同士の対局は、伊藤沙恵女流三段と石本さくら女流二段が勝って5-6位決定戦に、敗れた加藤桃子女流三段と中井広恵女流六段が7-8位決定戦に回ります。

9~16位

準決勝は、甲斐智美女流五段と鈴木環奈女流三段が勝ち、来期女流順位戦のA級入りを決めました。敗れた千葉涼子女流四段と山根ことみ女流二段は11-12位決定戦に回り、勝者がA級、敗者はB級という大一番を戦います。
1回戦の敗者同士の対局は、伊奈川愛華女流二段と中村真梨花女流三段が勝って13-14位決定戦に、敗れた香川愛生女流四段と上田初美女流四段は15-16位決定戦に回ります。

17~24位

準決勝は、岩根忍女流三段と北村桂香女流二段が勝って17-18位決定戦に、敗れた武富礼衣女流初段と塚田恵梨花女流初段は19-20位決定戦を戦います。
1回戦の敗者同士の対局は、室谷由紀女流三段と小高佐季子女流初段が勝って21-22位決定戦に進み、勝者がB級、敗者はC級という大一番になります。敗れた宮宗紫野女流二段と野原未蘭女流1級は23-24位決定戦に回ります。

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