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第44期女流王将戦本戦トーナメントの展望

女流王将戦は、シード4名(前期ベスト4以上)と予選を勝ち抜いた12名の16名で本戦トーナメントを戦い、優勝者が里見香奈女流王将との三番勝負に挑みます。今期は既に予選トーナメントが終了し本戦トーナメントが始まりましたので、出場者の顔ぶれを確認しておきたいと思います。

日本将棋連盟HPから引用

前期里見香奈女流四冠との三番勝負に敗れて女流王将を失冠した西山朋佳女流二冠のブロックには、中澤沙耶女流二段(5月に昇段)、武富礼衣女流初段、頼本奈菜女流初段と20代の新鋭が顔を揃えました。女流王将奪還を目指す西山女流二冠がベスト4の有力候補ですが、若手同士の熱い戦いに注目したいと思います。

前期里見女流四冠と挑戦者決定戦を戦った加藤桃子清麗のブロックには、実力者の本田小百合女流三段、昨年度からの好調を維持する鈴木環那女流三段、期待の新鋭塚田恵梨花女流初段が入りました。ベスト4の有力候補には加藤(桃)清麗を挙げたいと思いますが、若い塚田女流初段にも注目したいと思います。

前期ベスト4の伊藤沙恵女流名人のブロックには、ベテランの矢内理絵子女流五段、実力者の渡部愛女流三段、期待の新鋭石本さくら女流二段(6月5日に行われた1回戦で渡部女流三段に敗退)が入りました。ベスト4の有力候補には抜群の安定感を誇る伊藤女流名人を挙げたいと思いますが、昨年度白玲戦七番勝負に進出した渡部女流三段は侮れません。

前期ベスト4の香川愛生女流四段のブロックには、実力者の甲斐智美女流五段、昨年度の女流王位戦挑戦者の山根ことみ女流二段、20歳の新鋭礒谷真帆女流初段が入りました。ベスト4の有力候補には期待を込めて山根女流二段を挙げたいと思いますが、タイトルホルダー不在のブロックで誰が勝ち上がっても不思議ではありません。

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