見出し画像

第28期倉敷藤花に挑戦する中井広恵女流六段

里見香奈倉敷藤花に中井広恵女流六段が挑戦する、倉敷藤花戦三番勝負が11月5日に開幕する。50歳でタイトル通算100期に挑んでいる羽生九段が話題となっているが、中井女流六段も女流棋戦史上最年長挑戦者として、51歳でタイトル通算20期に挑むこととなった。女流棋戦は、男性棋戦とは制度からまったく違うので単純には比較できないが、素晴らしい偉業であることに異論の余地はない。

中井女流六段は、羽生九段や佐藤(康)九段も参加した小学生将棋名人戦で準優勝している。プロ入りしてからも史上最年少の13歳で女流王将に挑戦し、16歳で初タイトルの女流名人位を獲得している。その後も、清水女流七段と将棋界を去った林葉クイーン王将との女流三強時代を形成し、長らく女流棋界をリードしてきた。更に1993年には公式戦で男性棋士を破った初めての女流棋士となり、NHK杯トーナメントでは当時A級の棋士を破ったこともある。

そんな華々しい活躍を続けてきた中井女流六段ではあるが、タイトル戦登場は実に13年ぶりとなる。現在の女流タイトルは里見女流四冠と西山女流三冠が分け合う二強時代となっているが、かつての女流三強の一角を占めた中井女流六段がどのような将棋を魅せてくれるのか、とても楽しみにしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?