第49期女流名人リーグ3回戦
女流名人戦は、前期女流名人リーグの上位6名と予選のトーナメントを勝ち上がった4名が総当たりのリーグを戦い、優勝者が伊藤沙恵女流名人に挑戦となります。今期の女流名人リーグは3回戦が終わっていますので、状況を確認しておきたいと思います。
3連勝の好スタートを切ったのは、里見香奈女流四冠、鈴木環那女流三段、加藤桃子清麗の3人です。
大本命の里見女流四冠は、棋士編入試験の受験が発表されましたが、先日も叡王戦五番勝負で藤井聡太叡王に挑戦したばかりの出口若武六段に勝つなど充実しており、女流名人リーグでも危なげなく白星を積み重ねています。
前期も2位と健闘した鈴木女流三段は、今期も好調を維持しています。まだ3人のタイトルホルダーとの対局を残しており、どこまで食い下がれるか注目されます。
加藤(桃)清麗は、2連勝同士となった上田女流四段との対決を制して3連勝となりました。7月には清麗戦五番勝負も始まりますが、女流名人への挑戦権獲得についても期待が高まります。
2勝1敗で追うのは、西山朋佳女流二冠と、上田初美女流四段です。
西山女流二冠は2回戦で加藤(桃)清麗に敗れましたが、3回戦に勝って挑戦権争いに踏みとどまりました。上田女流四段も3回戦で加藤(桃)清麗に敗れましたが、まだまだ挑戦権獲得の可能性を残しています。両者は4回戦で直接対決となりますので、挑戦権争いをする上で負けられない一局となります。
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