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第74回奨励会三段リーグが大詰め

第74回奨励会三段リーグは15回戦を終え、概ね残り4局(*1)となりましたので、状況を確認しておきたいと思います。
(*1)参加人数が奇数のため抜け番あり

三段リーグは各18局戦い、基本的に上位2人のみ昇段(*2)という過酷なリーグ戦です(今回は45人が参加)。14勝前後が昇段の目安となっていますが、第66回の西山朋佳現女流四冠のように14勝で次点に泣くこともあれば、第59回の藤井聡太現八冠のように13勝で1位になることもあります。
(*2)次点2回で昇段という規定あり

今回は山川泰煕三段が12勝2敗で頭一つリードし、高橋佑二郎三段、岩村凛太朗三段、村上邦和三段の3人が11勝3敗で追っています。山川三段は3敗勢より順位が上のため、残り4局で3勝すれば昇段が決まります。

中学生棋士を目指す山下数毅三段は5勝5敗と出遅れましたが、4連勝して9勝5敗となっています。昇段には厳しい状況が続いていますが、前回の次点で順位が1位のため、まだまだ可能性を残しています。もう1人の中学生炭崎俊毅三段は6勝8敗で、今回の昇段の可能性はなくなっています。

初の女性棋士を目指す中七海三段は、中盤の6連敗もあり5勝9敗と苦しんでいます。次回の順位を少しでも上げられるよう巻き返しに期待したいと思います。

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