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第9期叡王戦段位別予選の展望(五段、四段)

第8期叡王戦五番勝負は藤井聡太叡王が菅井竜也八段の挑戦を退けて3連覇を果たしましたが、次期叡王戦の段位別予選の組み合わせが発表されています。叡王戦は、前期ベスト4以上(前期挑戦者の菅井八段に加え、永瀬拓矢王座、本田奎六段、山崎隆之八段)がシードされますが、それ以外はタイトルホルダーも段位別予選からの出場となります。6月28日に四段戦が開幕しますので、本稿では五段戦と四段戦の顔ぶれを確認しておきたいと思います。

五段戦

23人が唯1人の本戦入りを目指して戦います。
第7期には五段戦を勝ち上がった出口若武五段(当時)が、藤井叡王への挑戦権を獲得しています。今期も夢を実現する若手が現れるのか、楽しみにしたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

黒田尭之五段、西田拓也五段、池永天志五段、斎藤明日斗五段、古賀悠聖五段ら、楽しみな若手が顔を揃えています。誰が勝ち上がっても不思議ではありませんが、本戦進出の最有力候補としては各棋戦での活躍が目覚ましい斎藤(明)五段を挙げておきたいと思います。昨年の王位戦挑戦者決定戦に進出した池永天志五段にも注目しています。

四段戦

14人が唯1人の本戦入りを目指して戦います。
第7期には四段戦を勝ち上がった服部慎一郎四段(当時)が、挑戦者決定戦まで駆け上がりました。今期も思わぬ新星が飛び出してくる可能性があり、非常に楽しみです。

日本将棋連盟HPより引用

新四段も含め誰が勝ち上がっても不思議ではありませんが、昨年度は好成績を残した徳田拳士四段、今年度好調の高田明浩四段、現役最年少の藤本渚四段、棋士編入試験を突破した小山怜央四段には、特に注目していきたいと思います。

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