第3期白玲戦女流順位戦C級8回戦、D級7回戦

里見香奈白玲への挑戦者を決める女流順位戦が進行しています。女流順位戦はA-D級の4クラスに分かれ、最上位のA級優勝者が白玲への挑戦権を獲得します。A級とB級は10名の総当たり、C級とD級は各8局で争われ、棋士の順位戦と同様、昇級と降級を巡る厳しい戦いとなります。6月5日にC級8回戦、6月8日にD級7回戦の一斉対局がありましたので、状況を確認しておきたいと思います（一部対局は延期）。

C級

前節まで全勝の伊奈川愛菓女流二段と和田あき女流初段が勝って7勝0敗となり、1局を残して昇級を決めました。和田(あ)女流初段はこの1勝により規定を満たし、女流二段に昇段しています。残り1枠の昇級争いは、5勝2敗の室谷由紀女流三段と加藤結李愛女流初段、4勝3敗の武富礼衣女流初段と小髙佐季子女流初段の4人に絞られました。順位が上の室谷女流三段は、最終9回戦に勝てば昇級が決まります。
4人が降級する残留争いは、既に船戸陽子女流三段と宮宗紫野女流二段の降級が決まっており、1勝5敗の竹部さゆり女流四段、2勝5敗の藤井奈々女流初段、2勝4敗の礒谷真帆女流初段が厳しい状況となっています。

D級

前節まで1敗で昇級を争っていた4人の内、内山あや女流初段と大島綾華女流初段が勝って6勝1敗となり、1局を残して昇級を決めました。渡辺弥生女流二段は大島女流初段に敗れて5勝2敗となりましたが、最終8回戦の相手が休場中のため、昇級は決まったといって良いと思われます。残り1枠の昇級争いは、5勝2敗の中村桃子女流二段と堀彩乃女流1級が最終8回戦で直接対決となっており、勝者が昇級となります。なお、5勝2敗にはいずれも10代の佐々木海法女流1級、鎌田美礼女流2級、木村朱里女流1級、梅津美琴女流2級、松下舞琳女流初段が並んでいます。今期は順位が低いため昇級には届きませんでしたが、最終局にも勝って順位を上げ、来期の昇級を目指して欲しいと期待しています。
7人に付与される降級点争いは、2勝以下の9人が厳しい状況です。最後まであきらめず、また来期の順位を少しでも上げられるよう、最終局に力を出し切って欲しいと思います。