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第11期女流王座戦本戦の展望

リコー杯女流王座戦は、一次予選と二次予選を勝ち上がった12名と、前期ベスト4でシードされた4名がトーナメントを行い、優勝者が西山朋佳女流王座と五番勝負を行います。

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前期挑戦者の里見女流四冠のブロックには、上田女流四段や渡部女流三段らタイトル経験者が揃いました。西山女流王座へのリベンジに燃える里見女流四冠は、昨年度から6月25日時点まで12連勝継続中と絶好調で本命は外せません。実力者が入ったこのブロックで波乱を起こせるか、という点にも注目したいと思います。

前期決勝まで進んだ伊藤女流三段のブロックには、タイトル挑戦経験もある中村(真)女流三段が入りました。本命は伊藤女流三段と思いますが、中村(真)女流三段が久しぶりのタイトル挑戦に近付けるか注目です。

前期ベスト4の山根女流二段のブロックには、他の棋戦でも活躍が目立つ塚田女流初段と小高女流初段が入りました。安定感の出てきた山根女流二段が本命と思いますが、若手同士の戦いの中から誰が抜け出してくるのか楽しみです。

前期ベスト4の加藤(桃)女流三段のブロックには、進境著しい加藤(圭)女流二段が入りました。本命は加藤(桃)女流三段と思いますが、先日行われた女流名人リーグ3回戦では加藤(圭)女流二段が勝っており、好勝負が期待できそうです。

現在の女流棋界は、里見女流四冠と西山女流三冠の二強時代となっており、里見女流四冠が勝ち上がってのリベンジマッチが実現すれば熱戦となることは間違いありません。一方若手の中から里見女流四冠を倒すニューヒロインが誕生することにも期待したいと思います。

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