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第83期順位戦B級2組の展望

第83期順位戦の対戦表が発表されています。
今期の順位戦のB級2組は、26人が参加して10局ずつ戦い、上位3人が昇級し下位6人に降級点(*)が付きます。前期は9勝1敗の1人と8勝2敗で順位が上の2人が昇級を果たし、3勝7敗以下の6人と4勝6敗で順位が下の1人に降級点が付きました。今期も混戦が予想されますが、昇級に向けては9勝を目指して戦いたいところです。

日本将棋連盟HPより引用

今期の注目棋士をリストアップしておきたいと思います。

木村一基九段
1997年プロ入りの50歳。
第81期にB級2組で8勝2敗の好成績でB級1組に返り咲きましたが、前期は前半が不調で残念がら陥落となりました。百折不撓の人気棋士が再び復帰することができるか注目しています。

青嶋未来六段
2015年プロ入りの29歳。
チェスでも全日本チェス選手権で2度の優勝経験があり、居飛車も振り飛車も指しこなす天才肌のオールラウンダです。前期は8勝2敗の好成績ながら、順位の差で惜しくも連続昇級を逃しましたが、今期こそ昇級を期待しています。

渡辺和史七段
2019年プロ入りの29歳。
2年連続で将棋大賞の連勝賞を受賞しており、勢いに乗ると止められない力強さが魅力です。竜王ランキング戦連続2回昇級により七段に昇段したばかりであり、更なる飛躍が期待されます。

服部慎一郎六段
2020年プロ入りの24歳。
加古川青流戦と新人王戦で優勝経験がある期待の若手の一人です。昨年度はやや不振でしたが、順位戦は全勝で2期連続昇級を果たし、今期は3期連続昇級を目指します。

古賀悠聖六段
2020年プロ入りの23歳。
フリークラスでプロ入りし、初参戦となった第81期順位戦から2期連続1期抜けという41年ぶりの快挙を達成しました。厳しい順位ながら、3期連続1期抜けを果たせるか注目しています。

伊藤匠七段
2020年プロ入りの21歳。
竜王戦・棋王戦・叡王戦と立て続けにタイトル挑戦し、トップ棋士の仲間入りを果たしました。順位戦でも実力に相応しいクラスとなるよう連続昇級を目指します。

(*)降級点
B級2組以下のクラスでは、成績が悪くても1期で降級することはなく、成績下位の一定人数に「降級点」がつけられる。降級点はB級2組とC級1組では2つ累積、C級2組では3つ累積すると降級する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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