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第3期白玲戦女流順位戦C級7回戦、D級6回戦

里見香奈白玲への挑戦者を決める女流順位戦が進行しています。女流順位戦はA-D級の4クラスに分かれ、最上位のA級優勝者が白玲への挑戦権を獲得します。A級とB級は10名の総当たり、C級とD級は各8局で争われ、棋士の順位戦と同様、昇級と降級を巡る厳しい戦いとなります。5月10日にC級7回戦、5月17日にD級6回戦の一斉対局がありましたので、状況を確認しておきたいと思います(一部先行対局あり)。

C級

前節まで全勝の伊奈川愛菓女流二段と和田あき女流初段が勝ち、6勝0敗で昇級争いをリードしています。加藤結李愛女流初段は敗れて5勝1敗となりましたが、3番手を維持しています。4勝2敗で室谷由紀女流三段、中澤沙耶女流二段、山口恵梨子女流二段が追っており、3枠しかない昇級争いは6人に絞られてきました。上位3人は直接対決がなく、このまま3人が昇級という可能性もあります。
4人が降級(K・フォルタン女流初段の引退があるので実質3人かもしれません)する残留争いも佳境です。0勝6敗の船戸陽子女流三段と宮宗紫野女流二段は、残念ながら降級が決まりました。1勝5敗の竹部さゆり女流四段、2勝5敗の藤井奈々女流初段、2勝4敗の礒谷真帆女流初段が厳しい状況となっています。

D級

前節まで全勝の渡辺弥生女流二段と大島綾華女流初段がともに敗れ、内山あや女流初段と松下舞琳女流初段と並び、5勝1敗で昇級争いをリードしています。ベテランの矢内理絵子女流五段や若手の鎌田美礼女流2級、木村朱里女流1級、梅津美琴女流2級ら10人が4勝2敗で追っており、4枠の昇級争いは大混戦となってきました。次の7回戦では、渡辺女流二段vs大島女流初段の直接対決が組まれており、昇級争いに向け重要な一局となります。
7人に付与される降級点争いは、2勝以下の12人の戦いとなっています。新人の榊女流2級が2勝4敗と苦しんでおり、残り2局は同じく新人で昇級を争う梅津女流2級と木村女流1級となっています。巻き返しできるか見守っていきたいと思います。

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