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第79期順位戦C級1組最終一斉対局

3月9日に順位戦C級1組最終11回戦の一斉対局がありました。

既に昇級を決めていた高崎七段は高見七段に勝ち、10勝0敗と見事な成績での1位昇級となりました。同じく昇級を決めていた増田六段も勝ち、9勝1敗で2位での昇級となりました。高見七段は敗れて8勝2敗となりましたが、船江六段も敗れたため3位での昇級となりました。

高崎七段は2005年プロ入りの34歳で、2010年にC級1組に昇級して以来、待望の昇級となりました。増田六段は2014年プロ入りの23歳で、新人王戦2連覇などの実績があります。第3回AbemaTVトーナメントでは、永瀬王座や藤井二冠と同じチームで優勝に貢献しています。

高見七段は2011年プロ入りの27歳で、タイトル(叡王)獲得経験のある強豪です。前期C級2組から昇級したばかりでしたが、連続昇級を果たしました。昇級決定後のインタビューでは、自身は敗戦直後ということもあり「投了の瞬間は師匠に申し訳ないと思った」「今回上がれなかったら来期は上がれなかったと思う」「C級にいたことが負い目になっていて、ここ数年は精神的にも辛かった」など、順位戦昇級の重みを感じさせる言葉を並べていました。最後に「B級まで来れたので、また上を目指して頑張りたい」と語りましたので、今後の高見七段の飛躍に期待したいと思います。

一方、既に降級点(*)のある島九段、青野九段、安用寺七段、小林(裕)七段が、今期も降級点が付き残念ながら降級となりました。森下九段、豊川七段は最終局に勝ち、降級を免れています。

(*)降級点  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
B級2組以下のクラスでは、成績が悪くても1期で降級することはなく、成績下位の一定人数に「降級点」がつけられる。降級点はB級2組とC級1組では2つ累積、C級2組では3つ累積すると降級する。

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