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第80期順位戦B級2組6回戦

10月27日に順位戦B級2組6回戦の一斉対局がありました。

この日、私が注目していたのは、澤田真吾七段vs増田康宏六段の対局です。ともに3勝1敗の好スタートを切っており、昇級争いのためには負けられない1局です。後手の澤田七段が角道を止めて雁木に組み、増田六段は左美濃に構えました。澤田七段が飛先の歩を交換し、角交換後に9筋の端攻めを見せると、3筋に飛車を寄せていた増田六段も銀交換してから飛車を五段目に引きます。澤田七段が角を敵陣に打ち込んで桂香を拾ってから飛車と刺し違えると、増田六段は2枚角で後手の玉頭から攻め掛かります。澤田七段は持ち駒の金銀を自陣に投入して凌ぐと、最後は敵陣に飛車を打ち込み寄せ切りました。

他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。

 髙見泰地七段 - 行方尚史九段
 丸山忠久九段 - 北浜健介八段
 井上慶太九段 - 深浦康市九段
 中村太地七段 - 中田宏樹八段

中村(太)七段が勝って5勝0敗となり、単独トップをキープしました。注目している丸山九段、澤田七段、髙見七段も勝って4勝1敗となりましたが、澤田七段に敗れた増田六段は3勝2敗に後退しました。他には井上九段が5勝1敗、村山七段が4勝1敗で昇給争いに絡んでいます。
一方、ベテランの谷川九段が1勝5敗、深浦九段と藤井(猛)九段が1勝4敗と苦しんでいます。巻き返しに期待したいと思います。


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