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第46期女流王将戦本戦トーナメントの展望

霧島酒造杯女流王将戦は、シード4名と予選を勝ち抜いた12名の16名で本戦トーナメントを戦い、優勝者が西山朋佳女流王将との三番勝負に挑みます。予選・本戦トーナメントは持ち時間が各25分(切れたら一手40秒未満)という早指し棋戦です。今期は既に予選トーナメントが終了し、本戦トーナメントが始まりますので、出場者の顔ぶれを確認しておきたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

前期挑戦者の香川愛生女流四段のブロックには、中堅の山口恵梨子女流三段、若手実力者の野原未蘭女流初段、今井絢女流初段が入りました。ベスト4の有力候補には、女流王将戦と相性の良い香川女流四段を挙げたいと思いますが、各棋戦で上位に顔を出している野原女流初段や、予選で女流順位戦A級の石本女流二段を倒して本戦入りした今井女流初段にも注目しています。

前期は挑戦者決定戦まで勝ち上がった渡部愛女流三段のブロックには、実力者の鈴木環那女流三段、マイナビ女子オープンで挑戦者となった大島綾華女流二段、新鋭宮澤紗希女流1級が入りました。ベスト4の有力候補には、期待を込めて大島女流二段を挙げたいと思いますが、経験豊富な渡部女流三段や鈴木女流三段が若手の勢いを止めることはできるでしょうか。

前期はまさかの2回戦敗退となった福間香奈女流五冠のブロックには、若手実力者の和田あき女流二段、内山あや女流初段、崎原知宙女流1級が入りました。女流第一人者の福間女流五冠がベスト4の有力候補ですが、期待の若手が絶対王者を倒して駆け上がるのを期待しています。

シードされた加藤桃子女流四段のブロックには、実力者の伊藤沙恵女流四段、中村真梨花女流四段、前期ベスト4の小高佐季子女流初段が入りました。ベスト4の有力候補には、女流王位戦に続き清麗戦でも挑戦権を獲得した加藤(桃)女流四段を挙げたいと思いますが、ライバル伊藤(沙)女流四段としても負けられません。前期は福間女流五冠を倒した小高女流初段にも注目しています。

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