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奨励会未経験のアマが棋士編入試験の受験資格を獲得

里見香奈女流五冠の棋士編入試験挑戦が話題となっていますが、アマチュアの小山怜央さんも棋士編入試験の受験資格を獲得しています。

棋士編入試験は瀬川晶司六段が特例の形で受験して合格し、正式な制度として作られました。現在の制度になってからは今泉健司五段と折田翔吾四段が挑戦して合格しています。現在挑戦している里見香奈女流五冠も含め、これまでの受験者は全員が奨励会に在籍し、年齢制限の壁で退会した経験をしています。小山さんは奨励会在籍経験がないまま棋士編入試験の受験資格を獲得しており、現在の制度ができてからは初めてのケースになるようです。

これまで将棋のプロになるには幼少の頃から才能を開花させ、小中高の多感な時期を奨励会に籍を置き、将棋一筋に賭けないといけなかった訳ですが、小山さんのようなケースが出てくると将棋の好きな少年たちの選択肢が広がるように思います。たまたま将棋と出会うのが遅かったケース、小さい頃には奨励会に入る決断ができなかったケース等、色々な形でプロを目指す人が増えるのは将棋界にとってもプラスになるに違いありません。

私は小山さんがどんな方なのか全く知りませんが、まだ29歳とのことですので、是非棋士編入試験に挑戦して欲しいと思っています。実際にプロ棋士を相手に実績を残してきたのですから、普段の実力を発揮できれば十分に合格する可能性はあると思います。もし受験することになれば、ABEMAさんが中継してくれるでしょうから、全力で応援したいと思います。

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