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第4回ABEMAトーナメント予選展望(Eリーグ)

ABEMAトーナメントの予選Dリーグが、チーム永瀬とチーム広瀬のフルセットの激闘で幕を閉じ、予選Eリーグが始まります。早速ですが、Eリーグのチームを確認していきたいと思います。

Eリーグ

■チーム渡辺「ホームラン」
渡辺明名人、近藤誠也七段、戸部誠七段

前回の準優勝メンバーを2人擁するこのチームは、有力な優勝候補と見て間違いありません。リーダーの渡辺名人は、前回個人成績では負け越しているものの、現役最強の存在感は圧倒的です。近藤七段は前回7勝4敗とポイントゲッターとなりました。リーダーに売り込んで選ばれた戸部七段のフィッシャールールへの適応力は未知数ですが、ムードメーカーとしても貴重な戦力になりそうです。

■チーム斎藤「ここ一番」
斎藤慎太郎八段、村山慈明七段、都成竜馬七段

斎藤(慎)八段は、初めてリーダーとしてチームを率います。ドラフトでは抽選2連敗を喫しましたが、前回同じ目に合ったチーム天彦も予選突破を果たしており、ジンクスとしては悪くありません。結果として研究仲間の3人というチーム構成になったのは、チームワークという点では良かったのかもしれません。都成七段は前回5勝4敗と実績を残しており、初参加の村山七段は序盤研究に明るいことで知られておりフィッシャールールでは力を発揮するかもしれません。

エントリーチーム「わっしょい」
小林裕士七段、梶浦宏孝七段、藤森哲也五段

このチームは、105人が参加したエントリートーナメントを勝ち上がって結成された、今大会の目玉とも言うべきチームです。エントリートーナメントでは3人とも残り5秒の電子音も聞かなかったという、フィッシャールールへの抜群の適応力を実証しています。絶対的なエースがいない不安はあるものの、穴がないチームと言えるかもしれません。各リーダーが強いと信じて選んだ棋士と、選ばれなかったが実力で這い上がってきた棋士の対決が、どのような結果となるのか非常に興味深いところです。

◆予選通過チームの予想
ドラフト会議が終わった時点で、私は優勝候補を8チームに絞りましたが、Eリーグにはチーム渡辺が入りました。エントリーチームは、個々の力ではチーム斎藤に及ばないかもしれませんが、実戦を勝ち上がってきた勝負強さは侮れません。前回の実績充分のチーム渡辺と、ドラフト組に一泡吹かせる期待を込めてエントリーチームの予選通過を予想します。


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