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AI利用に関する覚書(1) 8/n

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7. 覚書(4) 生成AI×将棋

将棋と生成AIの組み合わせについての私の考えを記しておきます。

将棋は二人零和完全情報ゲームに分類され、事実上の必勝法が存在するといわれているボードゲームですが、組み合わせのパターンが膨大であるため、その必勝法は未だ人間には発見できていません。

おそらく、今後も人間に理解できる形式の必勝法が見出されることはないと思います。

将棋の面白さは、子供から年配の方まで幅広い年齢層の人が同じルールで遊ぶことができ、尚且つ、全く同じ内容になることはなくて、必ず新しい局面に出会うことができるところにあると思います。

それに加え、将棋の棋士が礼儀正しく、物腰も穏やかで、尊敬できる先生だということも将棋が多くの人から愛される理由だと思います。(藤井聡太先生は私より遥かに年下なのに、先生と呼びたくなる立ち振る舞いをなさっています^^;)

将棋の話はこれくらいにしておいて、ここで私が書きたいのは生成AIと将棋を組み合わせることで将棋界がどのように変わるかということについて私の妄想を記したいと思います。

最初に、私の妄想をQ & A形式でまとめておきたいと思います。


Q1. プロ棋士は生成AIに置き換えられるか? 

A1. 置き換えられることはないと思います。例えば、将棋の解説に関して、将棋ファンが聞きたいのは正確な分析ではなく、将棋のプロ棋士の言葉だから。

Q2. 生成AIで変わることはないのか?

A2. 将棋の対局に関して変わることはないと思います。ただ、将棋の解説や将棋教室での指導に生成AIが活用されることはあると思います。

Q3. 将棋棋士が不要とされる未来はありえないのか?

A3. 他のゲームやスポーツと同様に基本的に必要とされ続けると思いますが、将棋ファンが激減すれば存続が危ぶまれることになるかもしれません。しかし、日本人の気風からして江戸時代から続いてきた歴史と伝統、格式があり、増え続けている将棋ファンが激減することは考えられません。


上記は、生成AI関連でしばしば質問される内容を「将棋」という具体的な名詞に当てはめた問いとそれに対する私の回答です。

「5. 生成AIの位置付け」で述べたように、生成AIを道具として利用することを考えると、Q1は的外れな問いだといえます(^◇^;)

Q3に関して、将棋が好きな一将棋ファンとしては将棋の棋士は居続けてほしいですし、将棋好きな子どもたちの憧れの存在であり続けてほしいと切に願っています。

Q2に関しては、私の関心ごとの一つで、特に、生成AIを将棋教室で利用することに非常に興味を持っており、書くと長くなりそうなので、章を分けて、次章でまとめることとします。