有給を使って川沿いを歩く。
6月は祝日がない。だから、一日は有休を取っておこうと思い、今日にした。
有休を取ったからと言って予定があるわけでもなくて明日、何をしようか布団の中で目をつむりながら考えていた。
そのまま、朝になってた。
くそう、こうなったらすることは一つ。
歩くっきゃねーな!
川の沿いを!俗に言う川沿いをさ!
きた、近所の川。くっせ。
田舎の川のくせに、結構くっせ。あと向こう岸の壁の形状キモ。
今日は頼みますよ、胡桃餅先輩。
あんたがいれば、大丈夫。やれる。
それはそうといい天気だ、とても。
会社の皆さんは働いている。僕は有休を取りこの最高のコンディションをぶっ潰すぐらいの無為なことをしている。しかし、この事実が大事なんだ。生産性のないことは多少なりともこの社会には必要なのである。誰に必要なのかは知らん。
こういうのってなんていうんだっけ、中州?
これができるまでの過程が想像できない。ぜひ教えてくれ、ヘルメットをかぶったタモリ。ヘルメットとグラサンの組み合わせに違和感を抱かないのはタモリ以外思い浮かばない。
いずれヘルメットとグラサンといえば、タモリとしょうが埼だねと言われるその時までヘルメットとグラサンを身体に揉み込んで馴染ませることにする。
みんなもベストオブヘルグラニストとベストオブジーニストを全力で取りに行こう。
アヒルがたむろっていた。気まずそう。
胡桃餅先輩を食す。おいしい、ありがとう。そして、ごめん。
でも、あんたはもっとデカくなきゃいけない。
来世はもっと自信を持って生きろ、デカくても売れるから、俺が買うから。
まだまだ歩く。目的地が特にないのでこれは徘徊に分類されるんだろう。
散歩と徘徊の明確な区別ってあるのかな、調べればすぐにわかることだけどあえてわからないままにしておく。賢くないのにモノを知りすぎると人間は傲慢になる。そんな人間があなたたちが出会ってきた最悪の教師。絶対許さない、あのハゲだけは。
私情にじみすぎ、、、っておい!あれってさ!え?絶対そうじゃん!
オジギソウじゃん!!!
いままで、似た植物に騙され続けた純粋無垢な僕だがこれは絶対に本物だと確信した。うん、オーラ?があるもん、その独特な雰囲気が出てるし。
まあ触ればわかるぜ、城之内君!
...普通に違いました。
騙され続けて10数年、幼いころに近所の同級生に触らせてもらったオジギソウを今も夢見て暮らしています。もう限界だ。お辞儀をしてくれ。
アッ!このフェンスの感じは公園ぽくな~い?ねえオタク君。
え?分からない?
地元のくせにどこに公園があるかも把握してないオタク君キモ。
テニスコートでした。
帰るか。
帰る前に好きな公園寄っとくか。
これは、絶対に一人は死んでる遊具。
僕はこれに三半規管を破壊された。兵器である。
正確に言うと、乗っている人間がやめてくれと頼んでいるのに回し続ける悪魔がいたと言うこと。
当時、上級生がこの上からおしっこしまくってべたべたになってた滑り台。
低学年だった僕はそれを知らずに滑ったため、おしっこを全身でふき取ってしまった。
時間がたっていたからかおしっこ臭くなく、なぜか出汁の芳醇なにおいがしていたため当時の僕は、誰かおでんの汁を飲み干せずに滑り台から流してたのかな?なんてピュアピュアあほ思考を巡らせていたが、今思うとおでんの汁を滑り台から流す人間も相当の狂人である。疑問を一切抱かずそんなことを考えてた当時の僕にビンタを食らわせたい、その思考のまま成長するな。ここが分岐点だったんだ。
マグロの赤身。ちょこんとわさび。
敬具
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