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自分の目の前で人が突然倒れたら

最近2週連続で「街中で倒れている人と出会う」ということがありました。

◆1回目

最初に「倒れている人」と出会ったのは、会社からの帰り道。電車に乗っているときに「運よく座れて、今日はラッキー!」と思っていたら、目の前に立っていた人(男性・おおよそ30代)がいきなり意識を失って、真横に倒れ込みました。初めて「人が意識を失う瞬間」を見ました。

私はすぐに動けなくて「これ、やばいやつだ」「早く声かけないと」と思っている間に、横にいた男性が倒れた方に声をかけてくれました。その方の意識は戻り、意識を失われていたことに本人は驚く様子もなく、次の駅で降りて行きました。「あのときどうすべきだったのか」「電車から降りて行ったあと大丈夫だったのか」わからないままでした。

◆2回目

2回目は、雨の日。スーパーから帰っている途中に、おばあちゃん(女性・おおよそ80代)が道の端で倒れていました。その姿を遠くで視認したときから、おばあちゃんに動きがなくて「やばい」と思い、ダッシュで駆け寄ってみたら「意識はあるが、からだが硬直して立てない」とのことでした。

「どんな状況でもからだに触れる前には声をかけよう」という意識があったので、「持ち上げるために、からだ触りますね」「意識ハッキリしていますか」など声をかけつつ、態勢を整えたら落ち着かれたようでした。

 おばあちゃんに「救急車は呼ばないで」と言われたので、様子をみるためにも、一緒に休憩することを提案しました。よくよく聞いてみると、スーパーからの帰り道に、濡れている段差で滑ってしまい転んだあと、からだがうまく動かせなかったそうです。

そのあと「家まで荷物を持ってお送りしますよ」と声をかけましたが「もう大丈夫、ありがとう」と言われてしまい、不安なまま終わってしまいました。

応急手当などの知識が必要になる場面は突然現れる

人生で初めて「倒れている人」と出くわして、感じたことは「本当に目の前で人が倒れることってあるんだ」「自分はどこまでその人に気をかけるべきなのかが難しい」でした。

傍からみたらすごく心配になる状況でも、本人に強く「救急車は呼ばないで」と言われたら、なかなか呼べないのが現実でした。

ただ、歩き出すまで一緒にいて様子を見守ってあげるなど「自分にもできることってあるんだな」とも感じました。

突然目の前で人が倒れたところをみて、「どういったときが救急車を呼ぶ必要があるときなのか」「端的に何を伝えるべきなのか」「応急手当の方法」などを振り返っておこうと思いました。

ちょうど、11月9日は「119番の日」で、11月9日から1週間は「秋の全国火災予防運動期間」とのこと(執筆日が11月13日なので、ちょうどその期間でした!)。
 
政府広報オンラインの
・「もしものときの救急車の利用法:どんな場合に、どう呼べばいいの?」

・「いざというときのために応急手当の知識と技術を身につけておきましょう」

などを読んでおくと、いざというときに、きっと違うんだろうなと思います。

あと、私は大学時代に胸骨圧迫や人工呼吸などの授業があったので、実技で習ったことがあるのですが、時間のあるときに改めて救命講習などを受けておいたほうがいいな、と実感しました……!

このコラムを読んでいる方も、身近な人などが目の前で倒れたときに、何かしらの行動ができるように、少しだけでも知識を身に付けておくといいのでは?と思います。

※ちなみに、2回目のときに、倒れている人を横目に声もかけずスタスタと歩いていく人が数人いて、少し悲しい気持ちになりました……。急ぐ用事があるのであれば仕方ないですが、もっと気にかけてくれる人がいたらな~って思ったり。命に関わることなので、若干怖い気持ちもありますが「倒れている人を見かけたら、これからも声をかけよう」って思いました。

(編集部:橋本)

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