「わがまま」は社会問題かも? 荻上チキ『社会問題のつくり方』の第1章を公開
不公正で、理不尽で、なのに当たり前になっているルールやシステム。自分にとってそれがどんなに苦痛でつらいことだと訴えても、「そういうもの」「慣れるしかない」「わがままだ」と諭される。
こうした経験は誰にでもあるものですが、多くの人は諦めてしまい、それこそ慣れることで乗りきろうとします。ですが、それは本当に個人の「わがまま」なのでしょうか。実は多くの人が同じ問題で悩んでいて、解消したいと思っていたら──。
そのとき、個人の「わがまま」は社会が解決すべき問題、すなわち「社会問題