マガジンのカバー画像

つまらない◯◯◯◯

66
最初にセックスしたあと、シャワーを浴びてからベッドに並んで横になっているとき、聡美が「私たちが付き合ってるって知ったら」というように話していて、ぎょっとした。もうこれで付き合って…
運営しているクリエイター

#倦怠期

【小説】つまらない◯◯◯◯ 1 (※R18設定ですがエロくはありません)

 根本まで入っているはずなのに、スムーズに入るところまでだとやっぱり足りていない感じがし…

正田幸大
4か月前
7

【小説】つまらない◯◯◯◯ 66(終)

 首にまわされている聡美の腕をつかんで背中のほうに引っ張った。聡美の目の中が揺れて、もう…

正田幸大
2か月前
5

【小説】つまらない◯◯◯◯ 65

 聡美の声が細く高くなってくる。小刻みに息を吐きながら、まぶたがじわじわと閉じていく。細…

正田幸大
2か月前
3

【小説】つまらない◯◯◯◯ 64

 上半身を軽くよじって、聡美が声を漏らした。下腹部で快感を受け止めて、浅いため息と一緒に…

正田幸大
2か月前
2

【小説】つまらない◯◯◯◯ 63

 自分の中の本当に流されてしまう。本当のことならいくつものあるのに、今自分の身体を包み込…

正田幸大
2か月前
5

【小説】つまらない◯◯◯◯ 62

 聡美は身体の相性がいいと言ってくれたけれど、俺は今まで身体の相性なんてことは考えたこと…

正田幸大
2か月前
3

【小説】つまらない◯◯◯◯ 61

 けれど、セックスは好きな人とするものだと思っているにしたって、今こんなふうに好き合ってセックスできている俺に対して、まだ好きになっていなかったからと、もっと早くしておけばよかったとも思えないし、しながらもっと早く仲良くなれていたらよかったとも思えないというのは、何なのだろうと思う。セックスは好きな人とするからいいものなのだというより、好きな人とでもなければセックスはしたくないという感じなのかもしれない。もしかしたら、好きになったからといってしたいわけでもないのかもしれない。

【小説】つまらない◯◯◯◯ 60

「きもちい」  そう言って、聡美はへらっとした顔で俺を見ていた。俺のものが入り直してくる…

正田幸大
2か月前
5

【小説】つまらない◯◯◯◯ 59

 そういう物足りないという思いは、どうしたらいいのだろうと思う。みんな物足りなかったりし…

正田幸大
2か月前
9

【小説】つまらない◯◯◯◯ 58

 少し息が上がってきて、両肘をついて、聡美に軽くもたれかかるように胸と胸を密着させて息を…

正田幸大
2か月前
3

【小説】つまらない◯◯◯◯ 57

 聡美がゆっくりと大きく息を吸い込んだ。俺が腰を押し付けるのに小さく声を漏らして、息を吸…

正田幸大
2か月前
3

【小説】つまらない◯◯◯◯ 56

 聡美を見詰めながら、自分の目の中が少し冷たくなってきそうなのを感じる。けれど、身体のほ…

正田幸大
2か月前
2

【小説】つまらない◯◯◯◯ 55

 相手の感触を確かめ続けて、それを喜び続けるというのは不可能なことなんだろうか。不安とか…

正田幸大
2か月前
4

【小説】つまらない◯◯◯◯ 54

 自分がそうやって空回っていることに気付いて呆然としてしまうことが、恋愛でなくても、今までちょくちょくあった。仕事をしていても、今何か問題があるのなら、とりあえず何かを考えてみて、何かできることがあるのなら、さっさとそれをすればいいと思っていて、けれど、周囲にいる人の大半がそういうふうに思ってはいないことに驚いてしまうということが何度もあった。何かがはっきりと問題になるまでは放置したり、自分がそれをどうにかする役割を命じられるまでは放置する。それ以前に、表面化していないところ