見出し画像

ストーブリーグ振り返り【パ・リーグ編前半】

どうもどうも。2月も後半に入りました。ぼちぼちアマチュア野球のOP戦の日程が発表されはじめ、土日の予定が埋まってきている筆者です。今のところ、NPBの観戦予定は7月1日に舞洲だったか信金だったかで開催されるオリックス読売の2軍戦だけです。できれば遠征もしたいなと思っていますが。そんなこんなで(?)本編スタートです!

埼玉西武ライオンズ

補強ポイント
・投手投手あんど投手
これに尽きます。なぜこの投手成績で2年連続優勝できたのか不思議で仕方ありません。10人ぐらい補強しませんか? 先発は規定到達0人、ニール以外の主要な先発投手の防御率が4点台半ばという凄惨さ。やる気を見せろと言いたくなります。これが影響して中継ぎの負担も増えますが、そもそも力不足の中継ぎに負担を増やしてどうするのかという状況。平井さんもそろそろ壊れますよ。佐野泰雄のような便利使いできる投手がいてくれるのもありがたいですが、まずは佐野が不要なぐらいの先発投手陣を目指すのが正しい道でしょう。

・外野手
秋山翔吾が海外FA権を行使しました。センターにあの打撃と守備の選手を置けていたことが西武の強みのひとつでもあり、簡単に代えがきかない選手です。しかも、両翼を大した成績でない金子侑司と木村文紀で固定してしまい、他の若い選手に機会を与えることをしませんでした。それもあって、センターはもちろんのこと、両翼も不透明感がすごいことになっていると感じます。また、この問題を難しくしているのは外崎修汰の存在。ライトで花開き、昨年はセカンドに回って大活躍した外崎を、今年はどちらのポジションで起用するのか。それによって補強戦略も変わってきます。

入退団一覧

2019入退団西武

マーティンやヒースはめちゃくちゃ良い成績だったわけではありませんが、クビにしてしまうほどの選手だったのかなと思います。なかなか助っ人を当てられていないのに思い切ったなと。松坂大輔が10何年ぶりに復帰しましたが、まさか戦力として見ているわけではないですよね…? また、退団選手をまとめていたら星孝典が出てきてびっくりしました。そう言えばシーズン中に「現役復帰」していましたね。

2019年齢西武

プラスポイント
ドラフトでは宮川哲浜屋将太と社会人の実力者を指名。柘植世那も3番手捕手にするには贅沢な選手です。その他の指名選手はちょっと素材すぎるかなと感じます。
ノリンは技巧派の先発左腕。ニールの成功に味をしめたのかもしれませんが、西武の技巧派助っ投というとバンヘッケンとかあのへんを思い出すのであまりイメージがよくありません(失礼)。ギャレットはパワー型リリーフ。映像を見る限りヒースやマーティンよりは良さそう(失礼)です。
また、内野の控えに森越祐人を獲得。正直言って実績は皆無ですが、3球団で10年やれるその守備力には期待できます。名前が長いスパンジェンバーグは内外野守れるユーティリティー。メジャーでの最多出場は三塁で次点は二塁。投手としても2登板。しかし1番センターで期待という記事もあってもうこれわかんねえな。ただ、外崎との兼ね合いもありユーティリティーの選手を取ってきたのは良い判断ではないでしょうか。打撃はいまいちというか身体能力に任せていて空振りが多いとか? 俊足らしく3Aで20以上の盗塁を記録しました。ちなみに外国人野手の補強はセラテリ以来です。

マイナスポイント
投手は穴だらけなので1年ではどうしようもありません。十分な陣容とは言えませんが致し方ありません。外野の補強無し、と思っていたらスパンジーも岸も外野登録なんですね。まあ岸はそのほうがいいと思いますが。外崎を二塁に据え置きで、スパンジーを外野にするつもりなのでしょうか。個人的には山野辺翔を使ってほしいのですが。

総評
やる気のある補強する年が少ないように感じる西武球団ですが(失礼)、今年はそれなりに気合を入れて投手補強をしたように感じます。さすがに2年連続のCS敗退は堪えたのでしょう。今年こそその壁を破ってもらいたい、と言いつつまず3位に入れるのか?という心配が。


福岡ソフトバンクホークス

補強ポイント
・怪我人
これは補強ポイントと言うべきではないのですが。今季も、まだキャンプの最中ですが故障者が絶賛続出中です。優秀なトレーナーを増やすとか選手・首脳陣の意識改革をするといった方策が必要かと思いますが、編成面から出来ることは怪我人に動じないほど厚い層を作ることです。

・投手
千賀滉大と高橋礼まではいいですが、5回を投げられる先発が非常に少ない状態になったのがV逸の原因でもあるでしょう。先発が長いイニングを投げられないとリリーフに負担がかかり、そうでなくても毎試合CSのような起用をする監督ですから、故障者が非常に多くなっています。森唯斗も離脱し甲斐野央は酷使で終盤にばてました。酷使で潰す早さに育成が追いつかず、いい加減戦力バランスが悪くなってきました。

・捕手
甲斐キャノンは攻守に充実していますが、控えがベテランの高谷裕亮か栗原陵矢・九鬼隆平ら経験の少ない若手で極端。頭数も微妙に足りません。

・二遊間
セカンドはなかなかレギュラーが固定できません。明石健志や川島慶三が未だに健在で、地味に世代交代が遅れているポジションです。ショートは今宮健太が離脱した時に大きく落ちます。それだけ今宮がすごいのですが。もうちょっとリスクマネジメントをしてほしいなと思います。

・外野手
柳田悠岐や中村晃ら故障者が相次ぎ、先発野手がバッテリー以外全員内野手登録とかいう日もありました。しかも福田秀平がFA宣言。万全なら付け入る隙がないほどのスタメンですが、層は決して厚くないようです。

入退団一覧

2019入退団ソフバン

2年連続で無償トレードを敢行。さらに、育成再契約を蹴った長谷川はヤクルトへ移籍。他球団へ戦力を”分配”できるほどの巨大戦力は羨ましい限りです。
バレンティンの“強奪”以外は静かなオフでした、と言いたかったですが、コラスが亡命してこのまま退団となってしまうのか?という問題も。

2019年齢ソフバン

プラスポイント
ドラフトは野手中心。外野に佐藤直樹柳町達を加え、福田の穴は埋められたでしょう。バレンティンで打線の厚みも大きく増しました。
リリーフ候補として津森宥紀を指名。実力は間違いありませんが、昨年の甲斐野を見ていると酷使されないか心配になります。先発にはムーアが加入。あの松井秀喜がレイズに移籍した際、背番号55を付けていた選手について「彼は期待の若手だから」と譲り受けるのを辞退しました。その若手がムーアでした。かつては将来を嘱望されたパワー型左腕ですが、肘と膝にメスを入れ、松井がプレーしたNPBに移籍。怪我の具合はどうでしょうか。

マイナスポイント
捕手の層を厚くするべきとは指摘していましたが、さすがに海野隆司は違うでしょう。勿論いい選手なのですが、いい選手が故に違うというか。栗原や九鬼に近い年齢の捕手をあの高い順位で指名する、そこまでしなければいけない状況だったかと考えると…何とも。
また、バレンティンも、敢えて言えばいなくても十分な存在。一番じゃないと気が済まないオーナーの影響でしょうか。選手層がえぐいことになっています。勝利を求めるなら当然の手段なんですがね。野手起用どうするんでしょう。DHはデスパイネ、外野はバレンティン・柳田・中村にして、グラシアルには二塁をやってもらいましょうか。

総評
獲得した数は非常に少ないものの、えぐい補強を敢行したなと。自チームの補強と言うより他球団への嫌がらせと言ったほうがしっくりきそう。というか十分強いので補強しなくていいよ()


東北楽天ゴールデンイーグルス

補強ポイント
・先発投手
則本昂大・岸孝之への依存からの脱却をずっと主張していましたが、昨年は2人の離脱でかなり苦しみました。それでも3位なので大したものですが。ここから美馬学がFAで移籍します。松井裕樹が先発に転向しますが、2軍で誰か育っているわけでもないので即戦力を加えるしかありません。

・捕手
ポスト嶋基宏の育成が遅れ、かなり苦しい運用を強いられました。太田光や堀内謙伍など若手を多く起用しましたが、攻守にまだまだ物足りません。しかも当の嶋は退団してしまい、質的に層が非常に薄い状態に。

・内野手
単純に層が薄いです。浅村栄斗と茂木栄五郎が圧倒的なのはそうですが、控えとの差がこうも大きいと休ませることもできません。村林一輝や山崎幹史が育ってきているようですが、三好匠も放出してえらいことになっています。

入退団一覧

2019入退団楽天

石井GMの就任以降は超積極的。ロッテとの“大型トレード”をはじめ、入団も退団も多いストーブリーグでした。メジャー帰りの牧田まで獲得して”独占禁止法違反”の状態です。3軍創設の噂もあって期待していたのですが、結局育成指名は4人にとどまり話はお流れ。金持ってるんですから作ってくれたほうが面白いのに()

2019年齢楽天

プラスポイント
美馬のFA移籍はありましたが、涌井秀章を加え、さらに松井裕樹の先発転向を決断してカバー。空いた抑え候補には、過去最高レベルのスラッター使い・シャギワを加え、他にも酒居知史牧田和久を獲得し、さらに津留﨑大成瀧中瞭太も指名して厚さが増しました。先発はもう少し補強してもよかった気がしますが、これだけリリーフが強化されれば大丈夫でしょう。
内野には小深田大翔鈴木大地が加入。小深田は球団によれば即レギュラー級の選手。評価は微妙ですがショートも守れて、打撃もそれなり、脚は抜群に速いと楽天にドンピシャな選手で、とりあえずは上等な控え野手というところ。FAで獲得した鈴木は二遊間の守備はアレで、打撃で銀次やウィーラーと争わなければなりません。厚みが強豪チームのそれになっています。現有の一三塁手は微妙になってきたので、競争を生むためにも悪くない補強でした。「シュッとした銀次」とは言い得て妙ですが。そして、最後の最後に驚きのロメロ獲得がありました。年俸3分の1程度のお買い得契約で、保険とするには贅沢な選手。ウィーラーもうかうかしていられません。

マイナスポイント
嶋が退団してしまった捕手にはドラフトで高校生を2人加えただけに終わりました。スタメン候補の若手もそうですが、彼らをサポートする控えも山下斐紹や岡島豪郎では不安しかありません。
また、戦力的にはトータルでプラスだと思いますが、嶋や西巻など「ファン感情」を顧みない補強策にファンがついてこられていない感じを受けます。筆者自身は「悪い」とは思いませんが、まあもうちょっとフォローするものがあってもいいかなと思います。ただ、石井GMが各選手の入団時に出すコメントを見るに、期待は包み隠さず伝える人かなと。結果で黙らせるしかないですね。

総評
ここ2年、オフシーズンを盛り上げてくれる非常に面白い球団になっています。あとはキッチリ結果に繋げること。今年は期待しています。三木谷が勝つのは良い気がしませんが。


いかがでしたでしょうか。一連のストーブリーグ記事はキャンプイン前から下書きを作っているのですが、キャンプも半ばになると当初予想していたのと異なる起用法が見えてきたり、情勢が変わってくるので困りものです。甲斐野を壊しておいて他人事なアイツを許してはいけない。
それではまた次回の投稿でお会いしましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?