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Canonのモバイルフォトプリンター2種比較


Canonのモバイルフォトプリンター、
「iNSPiC PV-123」「SELPHY SQUARE QX10」
両方を使う機会に恵まれたので、私なりの比較情報をまとめました。

※見出し画像中央「SELPHY SQUARE QX10」
 左「iNSPiC PV-123」出力写真・右「SELPHY SQUARE QX10」出力写真

※以下、価格は全て税込表記

■プリンター購入の目的

• 子供の成長記録を主に、スマホで山ほど撮る写真の中で節目のものや良いものが埋もれないように、ピックアップも兼ねてやっぱり印刷したいよねと思った。
• 印刷した写真は、なにがしかの冊子に貼って、記録の一言を添えてまとめるイメージ。
• 文具が好きでスケジュール管理はアナログに手帳を使っているので、子供の写真以外もちまっと手帳に貼るなどしたい。

■重視した点
 (モバイルフォトプリンターを選んだ理由含)

• スマホから直印刷:スマホ撮影のみを想定していたので
• シール紙印刷:貼る時に薄いと嬉しい
• 起動・印刷時間が短くて手軽
• インク管理はしたくない
• 場所を取らず身軽で、買い替え時の処分も楽なもの
• 保守が続きそうな流通量の多い機種
• 鑑賞に耐える出力解像度

■比較表

自分が重視しなかった点(充電時間とか)は端折ってます。詳しくは表下部の仕様詳細ページをご確認ください。

画像3

▼製品紹介ページ
インスピック:https://store.canon.jp/online/secure/inspic_pv123.aspx
セルフィー:https://store.canon.jp/online/secure/selphy_square.aspx
▼仕様詳細ページ
インスピック:https://cweb.canon.jp/miniphotoprinter/lineup/inspic/pv123/spec.html
セルフィー:https://cweb.canon.jp/miniphotoprinter/lineup/selphy/qx10/spec.html

■画質の差

公式の紹介ページでも触れられてますが、インスピック<セルフィーです。
インスピック:スジ状のムラが出る。色にもよるが、人の顔の上だと特に目立つ。
セルフィー:スジなどはない。仕組み上わずかな版ズレが起き輪郭がふわっとする。
比較画像↓

インスピックとセルフィ―スクエアの比較

インスピック(左):縦方向のスジが出ている。輪郭などはパッキリ。
セルフィー(右):スジなどはない、全体的にふわっとした感じ。

インスピックのスジは、用紙サイズいっぱいに1枚の写真を印刷して見てしまうと目立ちますが、1/4サイズになるとほとんど気にならなくなります。
セルフィーの方はスジはないけどふわっとボケた感じにはなるので、結局好みかなと思います。

■アプリの使用感

どちらの製品も、アプリを使ってプリンターと接続・印刷します。
インスピックとセルフィーは別アプリですが、セルフィーの方は主題の「SELPHY SQUARE QX10」と別機種用の機能が同アプリに含まれていて、レビューが混在しているので注意。
レビュー欄を見るとネガティブなものが目につくので、不安要素ではありました。以下私の所感です。

• 操作アイコンがシンプルすぎて何を示してるのかわかりにくい。(インスピック)
 →アプリ内のマニュアル必読です。でもアプリ内だから操作画面とマニュアル同時に見られない苦しさ。
• 複数枚選択する際にフォルダから選べない。(インスピック)
 →1枚だけ選ぶ操作モードだとフォルダごとの閲覧・選択ができますが、複数枚選択の操作モードだとスマホにある全ての画像がフォルダ無視して時系列順で一覧されます。撮ってすぐ印刷なら問題ないけど、過去にさかのぼって選びたい時は面倒。
• トリミングや回転はあるが左右反転はない。(セルフィー)
 →インカメで撮った写真など左右反転を直したいシーンは多そうですが、別アプリで反転して保存しなおす必要がありました。インスピックはアプリ内で反転可能。

フレームやスタンプのラインナップは好みに合う合わないあるかも。
インスピックの方なら本体購入前でも、アプリだけインストールしてレイアウト作業ができるので、見てみてください。
セルフィーの方はアプリ起動時に機体の登録が必要なので、機能だけ見ることはできないと思います。参考までにフィルター等の種類数を記載します。テイストはガーリーな感じで、インスピックより少し大人っぽいかな?って感じです。
フレーム10種
スタンプ10種
フィルター9種
オーバーコート(白半透明のフレーム的なモノ)5種

■用紙の素材感

インスピック:
ツルツル、汚い手で触ると指紋がつく。普通の写真紙に近い表面。紙が機械の隙間を通る際の細かい擦れ跡がつく。経年で紙がやや黄色っぽくなるらしい。用紙は10枚ごとに小包装になっていて、劣化への配慮はされている。
セルフィー:
印刷前はさらさら。インク塗布後のコーティングがされるとさらさら寄りのツルツル。指紋、というか皮脂は、付きはするけど布とかで拭けば落ちる。経年での変化は不明。こちらも10枚ごとの小包装。インクは20枚分で1本。
インスピックに比べるとセルフィーの方がわずかに粘着が弱めの印象(紙に貼った後も傷みつつ剥がせる感がある・インスピックは無理)。
厚みや硬さは2製品ともほぼ同じ。

■他、候補だった機種

• SELPHY CP1300(Canon)
 →持ち運びまでは考慮されてないけどコンパクトなプリンター。シール紙以外も一般的な写真紙、ポストカードサイズなどの印刷もできる。紙のコスパがいいってレビューがあった(自分で確認した限りシール紙の場合はSELPHY SQUARE QX10の用紙と一緒な気もした)けど、コンパクトでもSELPHY SQUARE QX10よりは大きく、天地無用で置き場所に困る感じと、シール紙印刷以外は特に要らなかったのとで除外。
• コダックインスタントプリンター P210(Kodak)
 →インスピック同様、zink技術を使ったプリンター。インスピックより先の発売だったのか、レビューが豊富で「画質は並」とあったのと、最寄りの電器屋になかったので除外。大きさ、使用技術の面から考えてもインスピックとかなり近い様子。アプリがいいらしい。

■まとめ

インスピック:
コスパ重視。とにかくたくさん出力したいならこちら。本体の大きさ・軽さが携帯性に優れているので、移動しながら使いたい方にも◎。
セルフィー:
コスパはさておき、自宅で手軽に味のある写真を出力したい人向け。特に人の顔など、ノイズに対してデリケートなものを主に撮る場合はこちら。

私は今回は「流通量の多い機種」を条件に入れた関係で、田舎な地元に置かれていたこの2種で迷いましたが、ほかにもいろんな機種がある(きっとこれからも出てくる)ので、ご興味のある方は独自にも調査してみてください。

それでは、よいフォトライフを!

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