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東京大学生産技術研究所70周年記念展示「もしかする未来 工学×デザイン」に行ったよ #もしかする未来

本日、国立新美術館3階の展示室で開催されている「もしかする未来 工学×デザイン」に行ってきました。


この展示会を知ったきっかけは、Sputniko!さんのツイートから。
デザイン * エンジニアリング * アート * 建築 * 3Dプリンター ... 私の大好きが詰まった展示。そして「もしかする未来」ではなく、必ずくる未来がそこには凝縮されていました。

展示会は写真撮影も動画もOK!ということでついつい160枚もの写真を撮ってしまいましたので、一部厳選しつつ写真メインでご紹介します。
とその前に、今回の公式サイトに記載されている展示内容の概要をご覧ください。

東京大学生産技術研究所には、100を超える研究室があります。
そこではナノスケールの物理現象から地球環境まで、最先端の色々な研究が進められています。
ここに最近、デザインの研究室が加わりました。
工学とデザインが一緒になり、人と技術のもっと豊かな関わりを探る試みです。
この展示では、そんな研究から生まれた数々のプロトタイプを、
背景に秘められた技術とともにご紹介します。
機械に人の心を読ませてみると、義足に美意識をまとわせてみると、
バスケットボール大の探査機をたくさん海に浮かべてみると……
研究と研究の新しい組み合わせによって、
想像に描いてきた「もしかする未来」の姿が、少しずつ見え始めてきています。(※公式サイトより引用)

研究と研究の新しい組み合わせ、工学とデザインの組み合わせから生まれた数々のプロトタイプの展示

展示会場は全部で4つの空間に分かれおり、ストーリー仕立ての構成になっていました。
01 PLACE もしかする未来が生まれる場所
02 PLATFROM もしかする未来のつくりかた
03 PROTOTYPE もしかする未来の原型
04 ARCHIVE もしかする未来の足跡

会場構成は建築家の五十嵐瑠衣さん。

そして構成とテキストは、角尾 舞さん
今回は15時のタイミングに合わず、ギャラリーツアーに参加できなかったのですが、ツアーに参加することを絶対オススメします!

01 PLACE もしかする未来が生まれる場所

02 PLATFROM もしかする未来のつくりかた

03 PROTOTYPE もしかする未来の原型

工学とデザインをつなぎ合わせた研究は、どんな未来につながるのか。その可能性のかたちが展示されています。

もともとは全て同じ形の、コラーゲンとゲルの細胞素材でできた人型フィギュアが、細胞の働きにより個体差が出てくる細胞による「個性」が生まれるさま。

未来住宅のプロトタイプ。3Dプリントされたジョイントを使って自分で自分の家を建てることができるようになる未来。

3Dプリンターで作られた様々な展示物がありました。
AM製陸上競技用義足、生物の皮膚のようにしなやかに変形する「面」の作り方、「十亀折り」と呼ばれる展開構造の出力、本物のトカゲのような生々しい触り心地の実現など、実際に触れて体験してみると、生々しさ、その感触に驚きを隠せません。

「3Dプリンタを使って作られる、柔らかい構造」を研究するうちに偶然生まれた太くなったり細くなったりする円筒。

人間の呼吸する動作の表現。

浸水対応型拠点建築物

幸せの四葉のクローバーを探すドローン

04 ARCHIVE もしかする未来の足跡

終わりに

これからの未来をたっぷりと感じることができる展示でした。
こんなにも短い会期で終わってしまうのが勿体無いと思うほどに、会場の構成から展示されているプロトタイプ、そこで体験できるものは素晴らしいものでした。
以下のワードでピンとくるものがあれば、絶対に行くべきです。
デザイナー、エンジニア、アーティスト、研究者 etc...
この展示会にある、「もしかする未来」が自身の未来の創造物にヒントになり、そこからあらゆる方面に繋がって行くように思います。
大人から子供まで多くの方々が楽しめる展示会です。


3Dプリンティング、マスカスタマイゼーション、日大量生産、セルフビルド住宅、マイクロ流体デバイス、再生医療、細胞、組織、薬の開発、病態解析、体の中の環境、義足、身体適合、ロボット、存在の理由、生物らしさ、人工知能、付加製造技術、レーザー焼結、新素材開発、スーパーエンジニアリングプラスチック、動的制御、なめらかな動き、認知科学、マクロ流体デバイス、海中工学、海中探査機、深海センシング、生物の痕跡、微生物、金属イオン、海底の鉱物資源、コンピュータビジョン、視覚情報、行動のセンシング、知識、視線推定、注意の向き、研究の環境、実験設備、プロダクトデザイン、インキュベータ、クリーンベンチ、握り心地、触り心地、構造、価値創造、トレジャーハンティング、インキュベータ、クリーンベンチ、防災、浸水対策

展示物をもっとじっくり見て回りたかったので、来週もう一度見に行きたいと思います。その一番の理由はこちら。


会期は12月1日(土)〜12月9日(日)
本当に短い間の貴重な展示です。
是非ギャラリーツアーの時間帯に行かれてみてください。
Twitterの #もしかする未来 で展示の様子や多くの人々の感想を見ることができますので、会場に行けない方も展示の雰囲気をツイートから感じてみてください。

展示会名:東京大学生産技術研究所70周年記念展示
「もしかする未来 工学×デザイン」
会期:2018年12月1日(土)〜12月9日(日)
開館時間: 10:00〜18:00 (12月7日(金)のみ20時まで開館。入場は閉館の30分前まで)
閉館日:12月4日(火) ※美術館開館時間に準ずる
場所:国立新美術館3階 展示室3B
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 国立新美術館3階
入場料:無料
公式サイト:https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/event/moshikasuru/

Shoco Satoです。読んでいただきありがとうございます!サポートは様々な活動に役立てさせていただきます。 Twitter https://twitter.com/satoshoco