【自転車屋】利益率が高い=旨い商売ではない【パンク修理でボロ儲け?】
自転車屋をやっていると、「自転車屋ってパンク修理で儲けているんだろ」「パンク修理はほぼ利益だからおいしい仕事」みたいなことを言われます。
自転車屋さんはパンク修理でボロ儲け?
実際、パンク修理の利益率は非常に高いです。
パンク修理パッチは一枚10円以下、ゴムのりも一回の修理で使う分は10円以下です。
そうすると、パンク修理の相場が800円くらいなので、原価20円・利益780円、利益率約97%となります。
すごい利益率だ!!!自転車屋はボロ儲けやん!!!
ただ、ここで考えてほしいのはパンク修理をするには時間がかかるということです。
時間はだいたい10分から15分。つまり、いくらパンク修理を持ってく来てくれるお客さんが多くても対応できる件数には限りがあるということです。
一時間でできるパンク修理件数は4〜5件。つまり売上3200円〜4000円。
人時生産性から自転車屋を考える
人事生産性とは…
この指標を自転車屋のパンク修理で考えると、3200円〜4000円(材料原価は安いので無視しました)
これは高いのか低いのか…
合格ラインに達していない…だと!!??
もちろん、自転車屋はパンク修理だけをやっているわけではないし、休みなくパンク修理できるわけもないので、実際的な数字ではありませんがそれを考えても自転車屋の人時生産性はかなり低いということになります。
パンク修理はボッタクリ?
昔、ZOZOTOWNの社長(当時)の前澤さんが1万円の洋服の原価は2000円〜3000円と暴露していましたが、パンク修理はそれに比べてもかなり高い利益率です。
なんせ利益率97%です。
しかし、その高い利益率をもってしても、人時生産性という観点から見ると合格ラインに届きません。
自転車屋はパンク修理だけしているわけではないのですが、他の修理業務や自転車整備・組み立て・販売、その他の業務、全て含めたとしても他の事業より生産性が低いのではないかと思います。
だから、パンク修理はボッタクリとか言うのやめてください笑
まとめ
自転車屋って少ないと思いませんか?「利益率の高い修理でボロ儲け」のハズなのに。
利益率ではなく、別の指標で見てみると生産性が低くあまり儲からないというのが実情です。
生産性が低く儲からないから後継者もいない。いま自転車店は減少傾向にあります。
効率化を進めたチェーン店が微増傾向で、個人店は後継者がおらず減少傾向。トータルで微減傾向という感じです。
個人自転車屋の未来はあまり明るくありません。
お読みいただきありがとうございました!
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