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自転車屋開業マガジン(短い記事)

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自転車屋の開業に役立つ記事を投稿しています。主に短い記事が中心です。
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#自営業お店

自転車屋は儲かるのか?実際の数字

 自転車屋の仕入れ額や利益額はどれくらいになっているのか?めちゃくちゃ具体的な数字を表にしました。  これから自転車店を開業しようと思っている方の参考になれば幸いです。  想定しているのは10坪前後の店舗。借り入れは200万円くらい想定。社用車あり。単価、原価率などは私のお店の4年分のデータをもとにしています(実際の私の店の数字ではなく、少しいじっています)  開業前に作った政策金融公庫提出用の事業計画書の一部、収支計画をもとに作成しました。  素人が表計算ソフトで作っ

¥200

現代のお店の身だしなみとは

 以前、ブログ記事で自転車屋の身だしなみ的な記事を書いたのですが、汚いスニーカーを履かないとか襟のついた服を着るとかそういう見た目的なことがメインでした。  店構え、スタッフの身だしなみ等を気をつけるっていうのは基本的なことなんですけれども、これからの時代はネット上の身だしなみというのも大事になってくると思います。  まずは検索すると店の情報が出てくるということ、店にとって適切なSNS運用をしていることなどです  隠れ家的なバーとか身内だけに開いているお店などのあえての秘匿ブ

自転車屋はローカルビジネスである

 以前も記事で書きましたが、自転車屋はローカルビジネスです。  SNSを見て、他府県から来ましたなどということはほぼあり得ません。他府県どころか市や区を越えても来ない可能性が非常に高いです。  特殊な自転車を売っているとか、ここでしかできない特殊な修理・調整などができるお店であれば別ですが、基本的に町の自転車屋は非常にローカルです。  そう考えると、ローカルな集客というのが非常に重要になってきます。  つまり、口コミです。口コミこそが自転車屋にとって一番いい宣伝になると思って

自転車屋開業 固定費は10万円以下に抑えたい。

 先日ツイートで自転車業界の市場規模が上がっているというツイートを見ました、それに対して町の自転車屋さんは全然なんだけど、という反応がありました。確かに。  町の自転車屋は小さいお店が多いので、自転車をたくさん陳列することができません。よって、新車需要を取り込めなかったのではないかと私は思っています(通販需要その他の原因もあると思いますが)。  ここからが本題ですが、これからの時代中規模の自転車店を開業するのは難しくなってくるのではないかと思っています。個人店が減少していき、

自転車屋の隆盛サイクル

 今、個人の自転車屋がどんどん減っていってますが、昔ながらの自転車屋の隆盛サイクルを完全な偏見でチャートにしてみました(注:個人の感想です) 開店直後は全てが見込み客。全員に愛想良くする ↓ 他店を出禁になったような奴が来だす ↓ お客さんの費用対効果を模索し出す ↓ 質のいい常連客の囲い込みをはじめる ↓ 質の悪い客を排除し始める ↓ 常連客だけで店が廻るようになる ↓ 一見客も排除し始める ↓ 常連客の高齢化 ↓ 新興の店に客を取られ始めるも勝ち逃げ ↓ 後継者がいなく

撤退ラインを考えて開業する

 私は開業5年目なのですが、売上に関しては頭打ち感を感じています。自転車屋はローカルビジネスなので大体の客数が決まってしまっており、プロモーションなどで劇的に売上を爆発させるというようなことができない業種だと感じています。  開店1年目、2年目というのは認知度が上がっていくにつれて客数が増えていく傾向にあるのですが、3年目からは緩やかにしか増加しない、または停滞してしまうのが大体のパターンです。実際に昔勤めていたチェーン店でもそういう傾向が表れていました。  ということなので

自転車屋はいまだにチラシが有効なのかもしれない

 完全に地域や客層によるという前置きつきですが、自転車屋はいまだにチラシや新聞折込が有効であると思います。ここでの自転車屋はスポーツ自転車(ロードバイクなど)専門店などではなく、一般車(いわゆるママチャリ)メインに販売する自転車店を想定しています。  自転車屋は地域密着なローカル事業です。自転車はそれなりに大きなサイズの商品であることが一番の要因です。  例えば、パンクした自転車を2キロも3キロも押して持っていくのは大変ですよね。余談ですが、自転車屋が愛想が悪いと言われる

自営業のいいところはお客さんを選べること

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Q、自転車屋は現場を経験してから開業した方がいいのか?

 A、した方がいいです。というより、しないと開業はかなり難しくなるんじゃないでしょう?自転車の修理や組み立てなどは独学では開業に必要なレベルまで習得することは困難です。  もちろん、今はどこからでも学べる環境があるので、それらで学んで開業することも可能ではあると思いますが、メーカーや問屋さんとの契約をスムーズに進めるうえで業界経験はあった方がスムーズです。  また、自転車屋にどんなものが必要かも、業界経験があれば分かるのでお金をもらいながら開業準備ができるとポジティブに考

中古自転車の製作コスト・利益率について

 自転車屋を始めるにあたって、中古自転車を扱うかどうかは迷うところだと思います。ということで、これまでのデータを表にしてみました。データの内容は中古自転車の入手費用、整備費用、販売価格、原価率、利益率となっております。  自転車屋を開業したい方の参考になれば幸いです。あまり広く公開すべき情報ではないと思うので、有料にさせていただきます。 開業初期、記録を付け始めたころ  一番古い時期のデータです。とくに特徴はないですね。

¥490

自転車屋はSNSをするべきなのか

 結論から言うと、スポーツ車専門店では有効だと思います。一般車専門の自転車店はやってもやらなくてもどっちでもいいという感じです。  一般車専門店は主婦層、高齢者層が主な顧客になるので、昔ながらの新聞折込とかチラシ配りでも十分な集客が可能です。逆にスポーツ車専門店はこれらでは集客しにくいです。私はいわゆる町の自転車屋ですが、ブログとTwitterをやっています。集客効果はないことはない程度、やってて損はないけど、それだけで十分な集客ができてるとは全く思えないレベルですね。

自転車屋、汚い格好の人多め問題

 むかし、私がチェーン店に勤めていた時、けっこう汚い格好のスタッフが多かったです。会社支給の制服はあったのですが、古くなっても申請するのが面倒で擦り切れたり色あせたものを着ている人もちらほら。  だいたいが、自転車屋というとよれよれのラフな格好のおっさんがやっているイメージがあると思います。  悪いイメージがあるということは差別化を簡単にできるチャンスでもあります。きれいな格好をしましょう。  コストはかかりますけど、それに見合うリターンはあると思います。類は友を呼ぶじ

自転車屋開業に必要なスキル

 自転車屋の開業に必要なスキルってなんでしょうか?自転車の修理技術、商品知識、接客術。さまざま思い浮かぶと思うんですが、そういった基本的なもの以外に必要なものがあります。  それは… 「パソコン・スマホを駆使できる」です。  今の時代、パソコン・スマホでできることが多くなりました。できないことないんじゃないかと思うほどです。  例えば、経理、チラシ作成、HP作成、これらって昔は専門技術というか外注することが普通でしたよね。プロにやってもらえば当然お金がかかるわけで。

能力がないから稼げないという嘘

 ネットには厳しい言葉があふれています。「能力がないから底辺に甘んじることになるんだ」「貧乏なのは努力が足りないからだ」などなど。  本当にそうでしょうか。日本の総理大臣の年収は4000万円くらい。2021年度の日本の野球選手の最高年俸は9億円だそうです。野球選手は総理大臣の22.5倍の能力があるんでしょうか。  そもそも、それぞれ求められる能力が違いすぎて比較もできないですよね。  たとえば、日本一の接客技術をもつコンビニ店員さんがいたとして年収4000万円を得ることは