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JR東京総合病院でLVA(リンパ管静脈吻合術)受けてきました!2020/9.29〜10.3

今回JR東京総合病院にてLVA(リンパ管静脈吻合術)を行いました。今回は入院から退院までの過程を記事にしていきます。リンパ浮腫に対する手術方法〜LVA(リンパ管静脈吻合術)〜

今回手術を受けるにあたって、鳥取の病院であらかじめ術前検査を行いました。血液・採尿・心電図・CT・呼吸器検査の内容です。手術1ヶ月前に術前検査を行い、そのデータを前もってJR東京総合病院に送ってもらいました。ここで検査内容に異常があれば手術をすることができなくなります。

9/29

入院前日にJR東京総合病院を受診し、改めて術前検査を行いました。採血・心電図のみなのですぐに終わります。その後診察を行いました。LVAは何度か受けているので簡単な説明と、今気になっている足裏の血管腫やリンパ漏について相談しました。

足裏の血管腫を手術で治療することはできるが、感覚が鈍くなる可能性が高くなりすいそうです。しかし、最近では血管腫に有効だとされる薬もあり、その薬を内服してみるのは良いかもしれないと言っていました。岐阜大の小関先生がシロリムスの治験を行なっており、私も近いうちに試すかもしれません。

リンパ漏については、圧の弱くなってしまう部分にリンパ液がたまりやすくなるため、改めて圧迫する時に数値で測定しながら弾性ストッキングを合わせる予定です。

JR東京総合病院近くのモミの木診療所は、三原誠先生が院長を務めており、埼玉済生会病院でお世話になった理学療法士の方も在籍しているクリニックになります。日帰りLVA手術に興味のある方はこちらを受診されても良いかもしれません。

9/30

この日に入院し、リンパ管を特定するためのエコー検査をしました。リンパ管を見つけやすくするためICG検査をする場合もあるみたいです。画像左の横一列にある黒い丸は静脈瘤で、通常に足よりたくさんありました。リンパ管との見極めも難しいため、時間をかけて2箇所LVAができそうか箇所を見つけることができました。

油性マジックでリンパ管と静脈の位置をマーキングし、明日の手術の為の準備は以上になります。シャワーや入浴をしても構いませんが、マーキングの線が消えてしまうと手術が出来なくなるので注意が必要です。

10/1

朝9時の手術までに、弾性包帯を外し手術着とT字帯に着替え、車椅子で手術室に向かいます。

手術室でも簡単なエコー検査をした後、オペが始まります。局所麻酔なので先生と会話をしながら手術を行うことができ、頭横にあるモニターでは手術の様子を見ることができます。

先生が、詳しい説明をしながらモニターを見ることができるので、あっという間に時間は過ぎていきます。手術時間は4時間程度が一般的ですが、私は2箇所で2時間終わりました。

太もものリンパ管は1mmあり少しリンパ液が溜まっている状態でしたが、リンパ管の機能は果たしており十分な効果が期待できるとのことでした。

ふくらはぎのリンパ管は、細く張りもない状態でしたが、こういったリンパ管でも静脈と結ぶことで効果が得られる場合も多いとのことでした。

手術後、圧迫などは行わずに、基本的にベッド上で安静です。トイレや洗面などは歩いていくことができ、食事も普段通り取ることができるのでストレスは少ないです。

10/2

手術の翌日から傷口は、防水テープに変更します。この日からシャワーや弾性包帯を使った圧迫を開始します。

10/3

特に何も異常がなければ退院になります。術後1週間程度で、マイクロポアテープを使用することで傷口が目立たなくなるため、半年ほど貼るようにしましょう。

10年前に初めてLVAを受けた時は全身麻酔で、切ってみないとリンパ管がどこにあるのか分からないような状態でした。術後もしばらくは歩くことを許されず足を上げた状態での安静治療が一般的でした。今では、局所麻酔で行える点や、術後に圧迫をしたり歩いた方が効果が出やすいといった結果から、患者さんの負担も少なく済むようになりました。

LVAで治療を行おうと考えている方は、まずは保存治療から見直すようにしましょう。保存治療ができていないとLVAを行なっても十分な効果は得られません。それほど、毎日の圧迫やスキンケアはリンパ浮腫にとって重要です。

少しでもリンパ浮腫の方が良くなることを心から祈っております。

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