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【余談】就活中の司法修習生やサマクラに行く学生さんに対する少し変わったアドバイス?

いきなり文献の引用から始めます。

「たとえば取引先などに行くとき,初めて訪問する会社であれば,行く前にできるだけ詳しく相手の会社のことを調べます。その会社のウェブサイトや過去のニュースなどを見ればざっと表面的な情報は押さえられますし,財務データなどの決算資料も3,4年分くらい目を通して,業績を確認することも欠かせません。」
「さらに,その会社が属する業界全体のことも,できるだけ詳しく調べます。市場規模はどれくらいか,競合にはどんな会社があるか,競合企業の業績など,調べようと思えば見ておくべき情報はたくさんあるからです。」
――鳩山玲人『桁外れの結果を出す人は,人が見ていないところで何をしているのか』(幻冬舎,2013年)25頁

ここに書かれているご指摘は元々は営業に関するものですが,恐らく,一般の就活生の多くもしているでろあう準備作業です。


ところで,法律事務所への就職活動をしている司法修習生や,インターンやサマークラークへ参加されている学生さんの中で,こうした作業を実践なさっている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?


法律事務所のホームページを見て,沿革や,所属弁護士のプロフィールをチェックすることは,さすがにほとんどの方がやっていらっしゃると思います。

事務所名や,所属する先生方のお名前で,事務所や先生方の評判・業績など検索することも多いと思います。


その上で,例えば,所属する先生方のお名前で判例データベースを検索してみたことはありますか?

ヒットする判例・裁判例があった場合,もし,その判例・裁判例を探して,読んでみたことはありますか?

その事件で先生方が代理人を務めていた会社があれば,その会社の情報を検索してみたことはありますか?


「調べようと思えば見ておくべき情報はたくさんある」と上記引用部分で鳩山さんは書かれていますが,このご指摘は司法修習生や学生さんにも妥当することがあるのではないかと思います。


ただ,「このような準備作業をして何か現実的な意味があるのか?」と言われると非常に疑問ではありますが(笑),話のネタぐらいにはなると思います。多分。




……いや,ひょっとすると話のネタにもなりませんかね。自信がないです。

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