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【COVID-19】改めてよく知っておくべきでは?

SHO+XENONです。

 コロナ第3波到来!と世間は何処もかしこもコロナコロナコロナ。
 私個人としては、こういうのはいつでも「無駄に煽るな、正しく恐れろ」という考えを持っております。
 私自身の意識をアップデートする意味でも、書いていこうと思います。

ウイルスとは何か?

 まずそもそも論として、ウイルスって何よって話。

 ウイルスはしばしば細菌と混同されますが、全く異質なものです。細菌は一般的に「単細胞生物」であり「極めて微小な生き物」ですが、ウイルスは「生物と言えるような特徴を持っていない」ものです。大きさも細菌よりはるかに小さく、例えば「除菌フィルター」でもウイルスを排除することはできなかったりします。

 ウイルスはDNAもしくはRNAと、それを覆っているタンパク質の殻のみで構成されており、何かを食べることもしませんし、自分自身で増殖することもできません。しかし、細胞に入り込んでしまうと、その細胞の機能を乗っ取ってしまって増殖、後に細胞を内側から破壊して一気に外に溢れ出ていきます。寄生虫みたいだとも言えますし、映画のエイリアンに似ているという人もいます。

コロナウイルスとは?

 コロナウイルスはRNAを有するウイルスで、めちゃめちゃいっぱい種類があるたくさんのコロナウイルスの仲間の総称です。かなり一般的というかポピュラーなウイルスで、ごく普通の風邪の原因となっていることが多いものです。風邪の症状として非常にポピュラーである、喉が痛い、咳が出るといった症状を引き起こします。
 したがって、普通のコロナウイルスに感染したところで、ほとんどの場合は死に至る可能性もなく、病院にすら行かずに気がついたら治っているようなレベルの症状しか出ません。もちろん致死率は0ではありませんし重症化する可能性もありますが、普通はあまり警戒されるようなものではありません。

時折出現する凶暴なコロナウイルス

 ただし、コロナウイルスの仲間には、時々とんでもなく凶暴なやつがいます。有名なところだとSARSMERSがあります。

 SARSは2002年に初めて確認された、致死率10%近いかなり危険なウイルスでした。日本人医師も感染源付近でこれの治療にあたりながら、自身も感染してしまい亡くなっていたりします。世界をかなりの恐怖に陥れましたが、774名の尊い犠牲を出しながらも、2003年になんとか終息しました。

 MERSは2012年に出現し、現在でもまだ終息していません。致死率は30%を超える非常に危険な呼吸器系の症状を引き起こします。感染者はSARSよりはるかに少ないにもかかわらず、死亡者はすでにSARSの数を超えています。ただし、感染力はさほど高くなく、現在まで8年間で新規感染者は平均1日1人くらいで収まっています。

 SARSもMERSも、いずれもニュースなどで情報が拡散され、非常に恐れられました。そんなSARSとMERSに続く、凶暴なコロナウイルスが、今回の新型コロナウイルス、COVID-19というわけです。

COVID-19

 改めて説明する必要はないかも知れませんが、COVID-19は2019年から中国の武漢から発生したと言われる、新型のコロナウイルスです。
 現在のところ、SARSやMERSと比較して圧倒的に大規模に拡散してしまっており、全世界で感染者は3500万人を超え、死者も100万人を超えています。
 この数字を見ると非常に恐ろしいウイルスですが、今のところSARSほどの強力な基本再生産数(一人の感染者が平均何人の感染源になるか)を持たず、またSARS・MERSのいずれと比較しても死亡率は低いため、しばしば「風邪のようなもの」「せいぜいインフルエンザ程度」と言われることも多いのが現状です。

日本の状況

 日本でのCOVID-19の感染者及び死亡者は、世界的に見て極めて少なくなっています。志村けんさんが亡くなられたことでかなり恐れられてはいますが、実際の数はコロンビアやイタリアの10分の1、アメリカの100分の1に収まっています。

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 なぜ日本だけこんなに少ないのか、その理由には諸説あります。例えば、周囲を海に囲まれているため外国から流入しにくい、BCGを打っていると感染しにくい、そもそも黄色人種がこのコロナウイルスにそこそこ耐性があるetc...。おそらくそれらも理由としてはあるのでしょうが、何より日本人の衛生観念の為せる業なのではないかと思います。手洗いうがいをよくし、誰に言われるでもなくマスクをし、お店の入り口にはほぼ消毒用アルコールが置いてあり、皆それをちゃんと手につけています。道端に痰を吐き捨てることもせず、お風呂にも入ります。これらのそもそもの生活習慣が、その他の地理的要因や生物学的あるいは医学的要因と組み合わさって、COVID-19の感染を許さないのでしょう。
 もちろん、だから油断して良い理由にはなりません。ただ、過剰に恐れる必要もないことが分かるはずです。これまで通りの生活を続けていれば良いのです。少なくともスペイン風邪やペストのようなことにはならないだろうことは容易に想像がつきます。

「新型コロナは嘘」←頭大丈夫?

 しかし、未だに新型コロナがもたらす現状を、政府の陰謀だとか、イルミナティが大衆を管理するためのデマだとか、そういうことを言う人も中にはいるようです。
 そう考えること自体、わりと「頭大丈夫?」と思ってしまいますが、考えるのは自由です。しかし、それを行動で示すようなことはやめてほしいものです。そういう人が増えれば増えるほど、感染者は増えます。

コロナはただの風邪!は本当か?

 必ずしもただの陰謀論とはくくれないのがこれ。最近は一種の政治団体として「コロナはただの風邪!マスクを外そう!」といった主張をする集団がいるそうです。
 まあ、ある意味では正しいかも知れません。「コロナはせいぜいインフルエンザ並!」というと、より実情に近いかも知れません。

 ただ、それには二つのツッコミポイントがあります。

 第一に、ただの風邪でもマスクをすべきです。他人に伝染させないというのも確かにありますが、細菌やウイルスは湿気に弱いことが多く、マスクをすることで口や鼻の周辺及び呼吸器系の保湿になります。声優や歌手は、風邪をひいていなくても、風邪が流行っていなくても、マスクをします。これは喉を乾燥や異物から守るためです。ましてそういう病気が流行っているなら、マスクはすべきです。私個人もマスクが大嫌いなのですが、それでもしています

 第二に、インフルエンザをなめすぎです。インフルエンザによる死者は毎年2~3,000人程度いると言われています。また、インフルエンザによって持病が悪化し、それによって死亡した人の数を加えると、年間10,000人程度になるそうです。これは年間の事故死の数より多いのです。インフルエンザだって死ぬ時は死にます
 ただ、それでも死亡率は0.01%程度に収まっており、これはインフルエンザワクチンが存在していることが大きな要因であるといえます。現状COVID-19は死亡率が1%程度と推定されており、単純に数字で比較するとインフルエンザより100倍危険ということになります。が、ワクチンの完成は目前(ファイザー、モデルナなど)とされており、これにより大幅に死亡率が下がることが期待されます。また、治療薬としてもアビガン、レムデシビルなどが存在しており、効力があるとされています。したがって、今後は現在の数字よりもずっと、回復しやすい病気になるかも知れません。

で、結局どうすべきなのか

 最初にCOVID-19の対策として言われたことを、今後もただただやり通すだけです。
 できるだけ三密をさけること、手洗いうがいをちゃんとすること、可能ならアルコール消毒をすること、清潔にすること。
 あとは、体力をしっかり付けること、でしょうか。
 結局のところ、過剰に恐れても意味がないのです。正しく恐れ、正しく対処すれば大丈夫、ということです。

今日もイヤイヤながら、でも自分と周りの人を守るためにマスクをしている、SHO+XENONでした。

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