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【続報】選挙戦にまつわるデマと、さらに深まる疑惑

SHO+XENONです。

相変わらず盛り上がっております、米国大統領選。
今日も懲りずに大統領選の話です。

大統領選挙そのものの話は前回述べた通りで、
まだまだ揉めるだろうなぁ、先は長いなぁとすでに表明しています。

溢れるデマ

今回のテーマは、デマと疑惑。
私も前回色々取り挙げましたが、
あえて取り挙げなかったネタもいくつもあります。

例えば、これ。

画像1

内容はこんなことが書かれており、ツイートでだいたい訳しました。

この画像自体は大統領選挙に関するものとして拾ってきましたが、
実際はこれは去年のものらしく、今回のものではないと分かり、
ネタとして面白いということだけピックアップしてツイートしました。

なので、今回の件と絡めるとこれはデマということになります。

ただ、もしこれが本当に去年に実際に起こっていたとしたら、
それはそれで大問題です。

っていうか、普段から不正選挙やってるってことじゃん!?
前回まではやってましたが今回はやってませんなんて、
言い訳にするにはあまりにも苦しすぎると思います。

が、今回はそれをさておき。


前回の記事にも書いたこれですが、

この状況を実現するには、突然人口が600万人も増えるか、
投票率が200%(!?)になるしかない、
まともに考えたらそうでもないと説明がつかない、
というふうにも騒がれていました。

敢えて「というふうにも騒がれていました」として、
事実として断定的に書かなかったのも理由があります。

騒がれていた内容としてはこの通り騒がれていましたが、
投票率200%という数字そのものは完全にデマだからです。

多くの文脈で「ウィスコンシン州の投票率が200%」となっていましたが、
この200%というのはあくまで「開票中の特定の郡」に限定された話で、
また一種の例え話です。
200%というありえない数字が実際に計測されたわけではありません。

実際のウィスコンシン州の投票率は、89.25%だそうです。
とても高いですね、それはそれは異常なくらいに。

2000年以降のウィスコンシン州の大統領選挙の投票率は、
だいたい67~73%くらいのようです。
普段から決して低くない投票率ではありますが、
いきなり9割近くまで跳ね上がるのは、なんとも不自然な話。

それもいわばデマということになります。

他にも、郵便投票用紙が大量に廃棄されていた画像も、
今回のものではないものが拡散されているようで、
今回の件と絡めている場合はデマということになります。

まあ、さっきも言いましたけど、
普段から問題だらけだったんじゃないかという、
ツッコミは入れざるを得ないのですが……。


鬼の首を取ったように報道するメディア、しかし…

とはいえ、本気で投票率200%を信じている人はいないと思います。
しかし、メディアは大喜びでこれをデマだと記事にしました。
特に大喜びなのがハフィントン・ポストでした。

事実として州としての投票率は100%を超えてはいません。
そして保守系メディアもこれを明確に否定しています。
こんなことはちゃんと見ていれば誰でも分かることです。

そもそも最初のツイートでも、
「おいおい人口が急に増えたか?それとも1人2票入れてるのか?」
みたいな言い方であって、
そもそもは一方的な票の急増についてのコメントに過ぎません。

ですが記事中でそのことには触れていません。
あくまで「デマ拡散」の部分にだけスポットを当て、
それがもともと何を意味していたのかについては一切触れられていません。

また、このことは喜々としてデマだと断じて報じていますが、
その他の疑惑についてはノーコメントを貫いています。

最初からバイデン側に印がついた投票用紙が送られてきただとか、
すでに亡くなった人やペットにまで投票用紙が送られてきたとか、
票が捨てられたり書き換えられたりしていただとか、
いろいろなデマっぽく見えなくもない疑惑があるというのに。


デマ?デマじゃない?事実だとしたら……???

さらに、かなり確度の高い話として、
共和党の選挙監視員が開票所から追い出されたという話があります。
それも、裁判所からの命令が下った後に。

アメリカの選挙制度上、選挙監視員は必ず共和党民主党両党から、
何名かずつ開票所に送り込まれ、両方の目で監視されるはずなのです。
にもかかわらず、その監視員が追い出されているというのです。
しかも何故か、共和党の監視員に限って……?

ちなみにこれ、フィラデルフィアなどで起こっていたことらしいのですが、
「6フィート以内で監視しなくてはならない」という州法に違反してると、
テッド・クルーズ上院議員が指摘していました。

あれあれ?


さらにさらに、FOXが指摘したところですが、
トランプは「有効票のみを集計しろ!」と主張している一方、
バイデンは「全ての票を集計すべき」と主張しています。

これ、実はめちゃくちゃおかしいんですよ。

何がおかしいか分からないかも知れないので、
私がバイデンならこう言い返すという言葉を以下に書きます。

賛成だ。結局全て数え直して同じ結果になるだけだが。」

もし不正がないのなら、あるいは自信があるのなら、
「有効票のみの集計」に反対する理由がないんです。
正当な選挙が行われていれば、有効票とは予め撥ねられた票以外、
つまり計上されている票全てです。

にもかかわらず「全ての票」にとても固執しているように見えます。
その全ては、果たして全て有効票なんでしょうか?
あれあれあれ??

これらの話については、今ツイッターなどで大いに盛り上がっている一方、
先のFOXなど一部のメディアを除いて、だんまりを決め込んでいます。

都合が悪いのでしょうか?


そして、ミシガン州の郵政公社から内部告発があり、
投票起源を過ぎて届いた郵便投票については(中略)
 消印を11/3にさかのぼって手押しせよ

と上司に命令されていたことが明らかになりました。

もしこれが本当なら、不正な票が紛れ込んでいないと断言できず、
疑惑が深まることになります。


いずれにせよ、普通に考えたらおかしな部分がある以上は、
それについて検証するくらいは、ごく普通に行われるべきなはずです。

ところが、それをさせようとしない人たちもいます。

立場が変わると言うことがひっくり返る

検証可能で明確にデマだと決めつけることができるものもある一方で、
デマだと決めつけるにはあまりにも情報不足な情報もあります。

一番大きな話をいきなりぶっ込んでいくとしたら、
今回の件が「不正選挙だ!」と断定できる要素も希薄だし、
また「不正選挙ではない!」と断定できる要素も希薄です。

不正選挙を訴えるトランプ側も確たる証拠を出していませんし、
不正選挙ではないと言い切るにはあまりに疑惑が多すぎる。

にもかかわらず、どっちにも熱狂的な人がいます。
不正選挙だ!!と信じて疑わない人たちと、
不正選挙ではない!!と必死になる人たち。

しかし不思議なのが、前者と後者でハッキリと、タイプが分かれるのです。

前者は、メディアを信じない人たち。
後者は、メディアの論調に与する人たち、もしくはメディア。

そしてこれまた不思議なことに、
前者には、日本の選挙に不正があるとは言わない人たちがいて、
後者には、日本の選挙には不正があると主張する人たちがいます。
もちろん全員がではないですけどね。

また、特に後者の人たちは、
「なんで海外の選挙にそんなに一生懸命になっちゃってるの?」と、
半ば呆れたように言っているのもよく見かけます。

が、不思議なことに、同じ口が、トランプのことは激しく腐す一方、
妙にバイデンの勝利に対しては喜びます。
あれあれ? なんでそんなに一生懸命なんでしょうね??

閑話休題

これが、日本でも不正選挙が行われているから、
当然アメリカでも行われているはずだ、とか、
その逆ならまだ話は分かるんです。
実際そういう人もいますし。

ですが、日本は不正が横行しているが、アメリカの選挙は公正だ、
あるいはその逆と無条件決めつけるのは、どうにもおかしなロジックです。

どちらにもきちんとしたエビデンスを持っていて、
その上で判断しているようであれば大いに納得なのですが。

しかし、俯瞰的に見ていると、妙にそういう人が多いように思えました。


結局大統領選挙はどう転ぶのか

私は前回書いたシナリオがそのまま続いていると見ています。
そのシナリオが、もう少し具体的になったかな~という感じです。

このまま投票で決着が付かなくても、
5週間以内に各州で答えを出さなくてはなりません。
しかし、それでも答えが出ない場合、
下院で大統領を、上院で副大統領を投票で選ぶことになります。

ただし、下院は「各州から」代表が選ばれるため、
より多くの州を押さえている方が有利になります。
下院の過半数を押さえそうなのは民主党ですが、
州レベルでは共和党に軍配があがりそうな情勢です。

上院も過半数を共和党が占める情勢であるため、
その状況に持ち込めば、一定数以上の造反がない限り、
下院でトランプ、上院でペンスがそれぞれ指名されるでしょう。

つまり、トランプはここで仮に選挙人数で勝てなくても、
ゴネまくって持久戦に持ち込めば、まだ芽があるのです。

前回の記事にも書いたことですが、
トランプ陣営は恐らく、それを最初から考慮していたのでしょう。

もちろん、投票で普通に勝てればそれが一番良いですし、
勝てる情報は掴んでいたことでしょう。
しかし、不正選挙によってその勝利を奪われるようなことがあったら、
それを避けるための策として相当前から練っていたはずです。

トランプの勝利宣言は、実はこれも踏まえた上でのものだったとしたら?
やはりトランプはただの暴れん坊ではなく、したたかな戦略家なのです。

私の事前の選挙予想は大きく外れることになりましたが、
この予想は多分当たると思います。

当たったら大いに褒めてやってください。

SHO+XENONでした。

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