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【ホルン超初心者マニュアル】②楽器ケースの開け方

ホルン奏者の庄司知世です。
この記事をご覧になる前に「①まずはじめに大事なことを言います」を読んでからこの先にお進み下さい!

読んでいただきありがとうございます!
それでは先へお進み下さい(^^)

さて、今回は【楽器ケースの開け方】です。

STEP1.ケースを開ける時は、フタを上にして、広く平らなところに置こう

楽器ケースは広い平らなところで開けましょう。
慣れている先輩は、教室の机やイスの上でケースを開けているかも知れませんが、初心者がケースを置くにはちょっと狭いので、楽器ごと落下させてしまう危険があります。できれば慣れるまでは、
・床の上など、ケースがはみ出さない広い平らな場所で開けましょう。

STEP2.どっちが上?フタの見分け方を覚えよう

(1)長方形と、ホルンがそのままの形で入っているケースの場合

【1-1. ハードケースの場合】

さて突然ですが問題です。
こちらによく学校にあるタイプのハードケース2種類用意しました。

画像1


ではフタを上にしておいた場合、正しい向きはA~Dの中でどれでしょうか?

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いかがでしょうか?初めてだとパッと見でわからないと思います。
答えはAとDです。
これが、楽器を開ける時の正しい状態です。
決してケースを立てたまま開けてはいけません。

ではこの正しい向きは、どこで見分けるのでしょう?
楽器ケースをよく見てみましょう。
フタと本体の箱部分の境目を見て下さい。

画像3

境目から側面までの距離を比べると、厚さが違うことがわかると思います。
・薄い方がフタです!
もしくは
・取っ手がついている方が本体です!

ハードケースは取っ手が1個しか付いていないはずなので、この法則でまちがいは起こらないと思います。
注※長方形のケースの場合は、楽器を縦長に置く時用の取っ手がある場合もありますが、ここでは画像のように横長に置いた時に見える取っ手の数でお話ししています。

ちなみにこの写真の長方形のケースはベルカット用で、グレーのケースはワンピース用です。

【ベルカットとワンピースとは?】
ホルンはベルが取り外しできるベルカットタイプと、取り外しできないワンピースタイプがあります。とりあえず今はそれだけ覚えて!

【1-2. セミハードケースの場合】
セミハードケースは取っ手が2つ付いているタイプも多いです。なので先ほどの2つ目の法則「取っ手がついてる方が本体」は、当てはまらない時があると思います。そういう時は、
小物入れのポーチがぽっこりついている方がフタ
・リュックのストラップがついている方が本体

と覚えておいてください。
ただ私はケースマニアでは無いので、見たことがないケースもあります。これまでの法則全てに当てはまらなくて開けられなくて困っている方は、お気軽にご連絡ください。一緒に考えます!

(2)片面が山みたいに盛り上がっているケースの場合

画像4

この様に片面が盛り上がっているケースは分かりやすいですね。
・山みたいに盛り上がっている部分がフタです。
平らな面を下にして開ければ良いです。こちらはGALAXのセミハードケースですが、似た様な形でカラフルなC.C.シャイニーなどのハードケースもよく見かけます。ちなみにこの盛り上がってるフタの内部には、ホルンのベルが収納されています。リュックにして背負うと、カメみたいだね〜なんて言われたりもします。

(3)ソフトケースの場合

こちらは少数派だと思いますが、ソフトケースの説明も一応しておきます。私は持っていないので、画像はすみませんググってください。。ベルカット用のものとワンピース用のもの、それぞれあります。
ソフトケースも基本的に法則は同じです。
・薄いほうがフタ
・片面平らで、もう片面が盛り上がっている場合は、盛り上がってる方がフタ

ただしソフトケースは種類が豊富なので、例外もあります。厚さも全く一緒で、取っ手が2つで、どちらも盛り上がっていないものは、ぶっちゃけどちら側を下にして開けても良いので、とにかくそおっと開けてください。特に慣れるまでは。

【ハードケース、セミハードケース、ソフトケースの違いって?】
・ハードケースは硬い素材でできたケース。丈夫な反面持ち運ぶには重いのがネック。雨に濡れても拭けばOK。だが隙間から水が入ってくることもあるので注意は必要。
・セミハードケースは表面が布地や革で、内部は木とスポンジでできている。ハードケースより強度は低いが、軽いので持ち運びに適している。雨に濡れたら布地にしみるが、楽器まで濡れる様なことはない。でも防水スプレーやレインカバーをすると安心なのでオススメ。
・ソフトケースは主に布とスポンジのみ(革製品のものもある)でできている。軽いが強度は最弱。セミハードより雨はしみるので、少なくとも防水スプレーは必須。ただうっかりどこかにぶつけたら一発でベルが凹んでしまうくらいの強度なので、満員電車に乗る人や初心者にはオススメしない。

STEP3.留め具を全て外してからフタを開けてみよう

では早速ケースを開けてみましょう。

【金属の留め具が付いている人】
・自分のケースの留め具の数を確認しよう
開ける前に自分のケースをぐるりと一周見てください。さて、留め具はいくつありましたか?ケースによって留め具の数が違います。冒頭にお見せした写真の、茶色い長方形のケースは留め具が2個ですが、グレーのケースは何と4個も留め具が付いています。写真ではギリギリ3個見えると思いますが、見えてないお尻の方に実はもう1個あります。実はこのケース、その最後の1個を見落として無理やり開けようとしてケースを壊したりすることがあります!!!!
要注意ですよ。

【留め具が無くチャック式の人】
こちらは簡単です。チャックを開ければ良いだけです。
が、ここにも落とし穴があります。
・チャックは最後までしっかり開けよう
チャックがしっかり開けられず中途半端な位置にある状態で無理やり開けると、チャックは壊れて閉まらなくなってしまいます。チャックは雑にあつかうと簡単に壊れるので、取り扱いに注意が必要です。


さぁ、準備できましたね?
それではフタを持って、いよいよケースを開けてみましょう。
この時に注意して欲しいのが
・フタが完全に開くまで手を離さない!
ということです。

学校楽器のケースは状態が様々です。何かの部品が壊れていると本来90度で止まるはずのフタが、いきなり180度にフルオープン! フタが机にバーン!! その衝撃でベルが凹む!! !オーマイガー!!!!なんて事もあります。ケースを開けるときは、慎重に最後まで手を離さず開けてください。

・慣れるまでは常にゆっくり開けよう
これが一番大事です。もし何かミスをしていても、ゆっくり動いていれば「あれ!?何かおかしい!?」となった時に、後戻りができます。

実際にあった事故の話をします。
夏休み明けで久しぶりにホルンケースを開けた学生が、上下逆さまの状態(フタが下)でケースを開けてしまい、ホルンが勢いよく落下。そのままケースからすべり落ちそうになりました。
幸い大事には至りませんでしたが、今思い出してもゾッとします。ですので、実は慣れたと思った時も危ないのです。
事故というものはうっかりした時に起きるものです。
初めのうちは、心配しすぎってくらい注意してもちょうど良いと思います。

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【次回予告】 
「楽器ケースからホルンを出してみよう」
〜これで事故がぐっと減る左手の極意

お楽しみに!


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