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TEDxKeioU2023 RUNWAYに参加しました!

12月3日、半蔵門で開かれたTEDxKeioU 2023 RUNWAY に参加してきた。

イベントのコンセプトとなっていた”RUNWAY”というと、滑走路やファッションショーのランウェイがすぐに頭に浮かぶが、実はビジネス用語で"会社の資金が尽きるまでの猶予期間"という意味もあるのだそう。

それぞれに残された時間、制限時間があるからこそ生まれる悩みや焦り、葛藤、それらをどう乗り越えて、飛び立つか。そんなことを考えてみよう、というのがテーマだった。

今回の登壇者は3名。
前原剛さん、高橋史好さん、片岡剛士さん。
しかも大学TEDの慶應版ということで、うち最初の2人は僕と同期入学のsfc生、片岡さんも慶應卒。(親近感!)

前原さんのスピーチは、ロシアによるウクライナ侵攻を目の当たりにした経験に自身の生い立ちを重ね、道を貫くこと、そして人類の分散型平和基盤をつくること、そうしたアイデンティティについてがテーマだった。
たまたま先日、下に掲載した本を読んでいたこともあり、自分自身の人生のゴールはなにか、アイデンティティはなにか、深く考えさせられた。語られた経験や経歴はどれも簡単に真似できるものではないが、そこからの学びと行動力、生み出される言葉はどれをとっても重みがあった。


高橋さんのスピーチも、色々考えさせられる内容だった。自分は何者なのか?何者かでなければならないのか。わかりやすい何かを身に纏い、キラキラした姿を見せる。誰かと違うことがどこでも求められる世界。だけどその裏には一人ひとりそれぞれの地獄があり、そのなかで抜け出そうと地味に地道にもがき、出来ることをコツコツ続けること。それでも自分が何者なのか見えてこないことだってある。その繰り返しと葛藤のなかで、手にするものがある、と。共感できる部分があると同時に、本当の意味でこの感覚を自力で得るには、動く量も、もがく量も自分にはまだまだ足りないな、と痛感した。僕はこれまで、ここまで追い詰められたことがあっただろうか。それを乗り越えるために限界までもがいてみたことがあっただろうか。スピーチの中で時折混ざるインドでの破天荒な経験を、日本で起業した経験を、明るく力強く自分の想いと共に語るその姿に、ここで迷い立ち止まっている場合ではないと、強く感じた。

この2人のスピーチは、同世代でありながらその強烈な経験と経歴ゆえ、同じ感覚は掴めないだろうな、という唯一無二の存在感が強かった。そうしたなかで、この乖離感を埋めてくれたのが片岡さんのスピーチだった。

慶應商学部卒、院進ののち、シンクタンク、日銀政策委員会審議委員を経て、コンサルファーム・エコノミストという"すごい"キャリアを築かれた方。だか、物腰柔らかく、かつ芯を捉えた、来春から社会人となる自分にとっても非常に勉強になるスピーチだった。

改めて、大学での学びとは何なのか。大学で学ぶべきは一貫した学びである、と聞いたとき、ふと不安になった。その特徴ゆえ学ぶ範囲が広がり、ひとつの学問を究めていくアプローチはしにくいsfc。経済学、政治学、法学といったわかりやすい専攻はない。だが、片岡さんの話す一貫した学びとはそれだけではない。自ら問いを立て、その解決のために考え、必要な理論を学んで、それを自分のなかに蓄えていく。そう考えるとさまざまな課題に対して、多視点からアプローチしてきたsfcでの学びは間違いではなかったのだろう。sfcで学んでよかったと実感するのは、もしかしたらもっと先の話なのかもしれない。

自分の可能性は自分が思っているよりはるかに大きいものだと肝に銘じてください。

"学びこそ自分の可能性を広げる近道だ"

この言葉は、決して学生だけに必要なマインドではない。社会人になってからもこの言葉を忘れず、学びから自分で自分のキャリアを形成できるようにしていきたい。


それぞれのスピーチのあと、参加者同士でのワークセッションがあった。次の予定があった都合上、最後までは参加できず一緒に来た友人を置いてきてしまったが(笑)、たった数時間でも学びと刺激を多くもらうイベントとなった。

p.s.
ワークセッションで一緒になった2人は慶應の1年生だった。コロナ禍で僕らが苦しんでいた2020年は中学卒業、高校入学のタイミングなんだとか。嘘だろ、、、😅
戻りたい、という気持ちとは違うけれど、純粋に大学1年生が羨ましくなった。

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