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近年激増する漢字間違い第1位【小論文の漢字】  



【1】 漢字間違いの傾向  

 漢字間違いというのはいつの時代でも頻繁に起こるもので、長年添削指導を行なっている小論文.comでもその蓄積されたデータには傾向が色濃く出ています。そのわかりやすい傾向の順に漢字練習をしていけば、小論文対策の漢字としては問題なくクリアできるといえるでしょう。


【2】 最も有名な漢字間違い  

 小論文において最も有名なのは、「価値観」という漢字を「価値感」としてしまう間違いです。これは単純に「間違った漢字になっていますね」というレベルのものではありません。「観」というのは「本質・真実の悟り」といったようなまさに小論文にふさわしい「ものの考え方」の話をしています。それに対し「感」というのはまさに「感情」のことで、これはまさに小論文ではなく作文や感想文の分野になる「個人的なフィーリング」の話をしています。小論文試験においては致命傷になりかねない状態ですから、この間違いだけは必ず修正しておかなければなりません。


【3】 近年なぜか急増する漢字間違い  

 そのように、小論文の漢字はある程度「間違えやすい漢字」ということで満遍なく順位が決まってくるようなものなのですが、近年、添削指導の中でなぜか漢字間違いとして急増している漢字があります。それは「不可欠」という漢字を「不可決」と表記してしまう間違いです。
 
 なぜこの漢字がここ数年で間違いやすい漢字として急増しているのでしょうか。もちろん小論文.comでも様々に研究をしているのですが、その理由が未だにわからない状態です。推測されるのは政治の世界で「可決」「否決」という言葉が出てきますから、それが影響しているのかなとも思われるのですが、それは昔からあることですし、「近年異常に急増している」という証拠にもなりません。

 近年採用された教科書の中で何か印象に残る指導があったのか、もしくはYouTubeやTikTokといったツールからの影響なのか、未だにわかりません。ただ、事実として近年この間違いが急増しているのは間違いありません。2つの原稿に1つは間違いが起こっているくらいに、不思議なほどに頻度が高い状態です。昔から「不可欠」という漢字は小論文によく出てくる漢字ではありますが、そもそも受講生が使う頻度も今ほどは多くありませんでしたし、使われる場合も近年のように「不可決」と間違って表記されることもほとんどありませんでした。

 なぜこの漢字間違いが急増しているのかは未だにわからないものの、事実として増えてしまっている状況ですから、ぜひ意識を高めて正確に表記するように注意しておいてください。


【4】 小論文.comでの対策  

 小論文.comでは論文対策の一環として学習書籍「間違いやすい漢字〜小論文.comの統計と分析」を販売しています。


 その他にも小論文.comが自信を持ってお届けする「オリジナル電子書籍」の販売も行っておりますので、ぜひご利用ください。
※面倒な会費のお支払いなどは一切ありません。

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