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いつも私の傍にいた音楽 #スキな3曲を熱く語る


何かがきっかけとなり、いろいろな思い出や感情がふと胸のなかに甦る現象、たまにありますよね。そのきっかけ、いわば『トリガーポイント』みたいなものは、人により、様々なのだろうと思います。

例えば、場所。ここにくると、あの日の光景が思い浮かぶなあ、とか。

例えば、におい。瑛人さんは、ドルチェ&ガッバーナの香水のせいだよ、と歌っていましたね。

私の場合、最も引き金になりがちなものは、音楽です。学生の頃、大好きな仲間たちと演奏したあの曲を聴けば、いつでも青春時代にタイムスリップできます。初めて失恋したあと、最初に整理したのは、もらったプレゼントでもLINEのやりとりでもなく、ウォークマンの中身でした。

それは、私にとって音楽は生活に欠かせないもので、人生のいろいろな場面ごと、その時々で、いろいろな音楽がいつも傍にいたからなんだろうなあと思います。

そんな大切な音楽たちのなかから、特に思い入れのある3曲を紹介します。



ギフト/ポルノグラフィティ



まずはポルノグラフィティ『ギフト』。2008年にリリースされた曲です。当時、私は中学2年生でした。

宇宙初オンエアです!と岡野さんがオールナイトニッポンでかけてくれるのを、その日だけはどうしてもリアタイしたくて、眠い目を擦りつつドキドキしながら聴いて。初めて聴いた時から大好きになって、MDの録音を何度も繰り返し聴き、歌詞を書き起こした思い出があります。


自分の才能を『神様からのギフト』に例え、僕のはちっちゃいし地味だなあ、と自信を持てずにいる主人公を、軽やかに一歩前へ、手をひいてくれるようなこの曲。

高校受験、部活のコンクール、大学受験、就活など、様々な勝負時には、いつもこの曲から力をもらっていました。


私が特に好きなのは、2番の歌詞です。

鳴り止まぬ歓声を浴びる 人は遠い世界さどうせ
どうせ自分なんかって思う その度にギフトが

少しは自分にも期待してみたらどう?って
意外にうまく跳びだせるかも
想像よりもやれるかも

信じてみることが甘いかどうかなんてさ
自分の舌で舐めてみなけりゃ
がっつり噛み付かなきゃ 分かんない



自分に自信が持てなかったり、わたしにはどうせ無理だ、、と思ったりしても、この曲を聴くと、もう少しやってみるか、という気持ちにさせてくれます。


ここぞという時に、ぽんっと背中を叩いてくれる、私のいちばんの勝負曲です。


ボーリング/高橋優



数年前、上司との関係がうまくいかず、仕事も思うようにできず怒られてばかり、上司の顔色を伺ってばかりで、少し心が不安定になったことがありました。

毎朝目覚めては、行きたくないなあ、と悩む。休む勇気もなくて、なんとか仕事に向かう。朝、機嫌の悪い上司に挨拶を無視され、開口一番に怒られる。夜な夜な、なんで私はこんなにだめなんだ、と泣きながら帰る。そんな感じの日々の繰り返しです。

通勤は、車で片道1時間。今事故れば、明日仕事に行かなくてもいいかもしれないな、なんてふと考えたこともありました。


その通勤中にずっと聴いていたのが、高橋優さんの『ボーリング』です。

「嗚呼 面倒臭え!」という印象的なフレーズで始まるこの曲。生きていくのって、面倒臭え!と、あまり大きな声では言いにくいことを、これでもか、というくらい全力の大声で歌ってくれています。

高橋優の、どこまでも響き渡りそうなお腹の底からの歌声で歌われるからこそ、こんなにも胸に響くんだろうなあと思います。大きな声で一緒に歌うと、その時だけは気持ちがスカッとして、すごく助けられていました。


聴くと、当時の苦しかった気持ちもちょっと思い出すけど、一緒に闘ってくれた同志に会えたような気持ちになります。そして今も、嫌なことがあった時は、いつもこの曲に救われています。

こうした高橋優さんの歌の多くは、私にとって心の健康のバロメーター的存在であり、栄養剤みたいな存在です。優さんの歌が心にじわじわと沁み渡って、涙になって出てくるような時は、ちょっと疲れている時なので、たくさん聴いて心を癒してあげます。そうしているうちに、そのうちなんも考えず、笑って聴けるようになるのです。


愛が呼ぶほうへ/ポルノグラフィティ


3曲目はポルノグラフィティ『愛が呼ぶほうへ』
私にとっての『人生の一曲』だなあと思っている、特別な歌です。


私がポルノグラフィティを好きになった、始まりの歌でもあります。ポルノグラフィティが故郷・因島での凱旋ライブを行い、ライブに無料招待した島の子供たちと一緒にこの歌を歌っているのを、テレビで偶然見たことが、彼らを知ったきっかけでした。

この曲の持つ優しい雰囲気と、歌っているとかっこいいロッカーなのに、喋るとばりばりの広島弁でとっても優しいお兄さんたちに、どんどん惹かれていきました。

この曲を知った当初は私はまだ小学生で、歌詞の意味なんて全く理解していなかったけれど、私なりに歳を重ね、色々な人との出会いや別れ、嬉しいこと、悲しいこと、なんでもない毎日を経験しながら人生を歩んでいくうちに、少しずつ、その意味が分かるようになってきました。

幼い恋の瀬に一緒に泣いてくれた
友の隣で微笑んでいた
旅立つ君をただ黙って送った
父の背中の涙を受けとめていた
君は知っているだろうか
悲しみも喜びも my name is love
僕が持つたくさんの名前のひとつだから
そう永遠で一瞬で 君にとってのすべてだ



音源はこれまでに恐らく何百回、何千回と聴いていますし、ライブでも何度も聴かせてもらっていますが、時間を重ね、聴いた回数が増えるたびに、思い浮かぶ景色が変化し、増えていっていることに気付かされます。きっとこれからも変わっていくんだろうし、そうであってほしいなと思います。

愛のことなんて語るには、私なんかではまだはやいような気がするけど、きっとそこかしこに何気なくあるもので、これから先もたくさん出会っていくことになるのでしょう。


これからも、私の中で『愛が呼ぶほうへ』が育ち、この曲と一緒に歩んでいけるような人生にできたらいいなあと思います。




以上、特に思い入れのある、大切な3曲でした。
皆さんの人生の傍にいた音楽は、なんですか?


#スキな3曲を熱く語る

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