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ポルノグラフィティ『テーマソング』『REUNION』『IT'S A NEW ERA』の3曲が最強すぎる


待ちに待ったポルノグラフィティさんのNEWシングル『テーマソング』がついにリリースされました!!おめでとうございます!!!


表題曲のテーマソング最高〜〜〜という話は前回の記事で散々書いたのですが、カップリングの2曲がまたあまりにも良く、最新にして最強シングルであることが確定してしまったので、早速感想を。

受け取ったばかりの熱量で書き殴ったものなので読みにくいかもしれませんが、まあそこも面白がってやってください。


REUNION


この楽曲、元々は昨年12月に行われた有観客配信ライブ『CYBERロマンスポルノ'20〜REUNION~』で披露するために作られたもので、このライブを印象付けるテーマとして、非常に重要な役割をもっていました。

新藤さんによると、ライブでは新しい曲を届けたいという、岡野さんの強いこだわりにより制作が進んだそうです。岡野さんありがとう・・!!
今回収録されたものは、ライブで披露されたバージョンから、少し歌詞が変わったり、新たなメロが追加されたりしています。


結論から率直に言うと、すっげえかっこいい曲です。


イントロからずっと続く緊張感、張り詰めた空気を切り裂くようなギター。Aメロでは冷静さを保った歌声が、Bメロとサビで段々と熱を帯びていき。新たに加えられたCメロで、電子的で籠った音からクリアな生音に変わっていくのもまた絶妙で。

ラスサビからの、トドメのアウトロで爆発する岡野昭仁渾身の叫び。あれ、一体なんて叫んでるんでしょうね。魂が音を持ったらこんななんだろうな、というような叫び。最っ高です。


何よりアツいのが、REUNIONは、作詞が岡野さん・新藤さんの共作だということ。

今までも共作の曲はあって、たとえばデビュー15周年の時にリリースされたシングル『俺たちのセレブレーション』がそうです。その時は1番と2番で分けて書いていて、それぞれの色が出過ぎたのか、結構はちゃめちゃな印象でした。はちゃめちゃなお祝いパーリナイな雰囲気の曲なので、それで正解なのだとは思いますが。

そして、今回のREUNION。サビの英詞の部分は岡野さん、その他を新藤さんが担当していて、これぞ、ふたりの共作だからこそ出来た名曲だ!と思いました。

サビのREUNIONを繰り返す歌詞は、ボーカリストの岡野さんならではの、メロにぴったりハマる語感が、最高に気持ちよい。あのメロディには、あの歌詞以外はハマらないんだろうな、という感じ。一度聴いてしまうと、脳内がREUNIONループからなかなか抜け出せません。

ずっと同じ言葉、短い単語を繰り返しているので、歌詞だけ見るとある種単調なのですが、岡野昭仁が強い意思を込めて歌うことで、凄まじいパワーを持ったサビになっています。

そして、そのシンプルで力強いサビを引き立てる、晴一さんワールド全開な日本語の歌詞。特に、新たに加えられたCメロは、あまりにも痺れました。

我と彼を隔てるのは 此処と其処を割かつのは
止まった思考と 固定された視点だ
I am you, here is there
真理を孕んだこの矛盾


かーっっ。はるいちー!!!!!(うるさ)


岡野さんと新藤さんそれぞれの良いとこ取り、『最強コンビの体現』というような楽曲で、聴きながら鳥肌が止まらず身震いしてしまいます。
ポルノグラフィティ、ここにあり。

ポルノさん、これ本当にカップリングで良かったんですか?表題曲として出したとしても、トップクラスと言えるパワーを秘めた名曲だと思うのですが???という気持ちでいっぱいなので、どうか多くの人に知られてほしいです。

本当に全人類きいてくれ。


IT'S A NEW ERA


作詞作曲 新藤晴一。これも、いちカップリング曲にしておくのはもったいないくらいの名曲でした。ポルノさん、大丈夫そ?間違っちゃってない??

アルバム『PANORAMA PORNO』時代などに、サポートメンバー・アレンジャーとしてポルノを長きに渡って支えておられた宗本康兵さんが、久しぶりに編曲に関わっています。康兵さん編曲ということで、聴く前から期待値は高かったのですが、その期待をも軽々と超えてきて、さすがだなあと思いました。

この曲は、暗闇からそっと歩き出し、未来に向けて走り出すように、後半に進むにつれてゆっくりじっくり盛り上がっていく展開が、とてもドラマティックな一曲

岡野さんの前半と後半の歌い分けを聴くと、ソロプロジェクトで鍛えた歌声を惜しみなくポルノに還元なさっているなあと思い、しみじみと感動しました。

数年前、Perfumeの『ポリリズム』をパワー全開バキバキに青筋たててカバーし、岡野さんの敬愛するアーティストで大の仲良しでもあるスガシカオさんに「君のポリリズムはひどいね〜」と言われた(ライブMCにて本人談)岡野昭仁は、ここにはもう存在しないのです。一曲のなかでどんどん表情が変わる歌声は、見事としか言いようがありません。


歌詞について言及しますと、この曲は、今この時代を歌い、次の一歩を照らすような希望の歌だなと思いました。昨日公開された音楽ナタリーさんのロングインタビューでは、「曲調が違うので違う言葉を選んでますけど、伝えたいことはテーマソングと全く一緒ですね」と語られています。

この国の王は 顔を持たぬ者
無数の正義が群がるゴースト

不安は幻想に 影絵の狼のように
本当からの距離が遠ざかるほど
闇は巨大になってく


ここ、現代に蔓延るもやもやがうまく表現されていますよね。自分の正義を疑わず、匿名で集まり、大きくなっていくもの。不安が生み出す虚構。距離が離れるほどに大きくぼやけていく影絵に例えるのが秀逸すぎる・・・
天才だわやっぱ。


からの

手を伸ばせば 触れられるもの
見つめれば 微笑むもの
それが真実 明らかなこと
あなたのこと 確かに感じているの


それ以上の何を望むんだ我々は。目の前にある信じられるものを大切にするしかないんだよな。そう思わされます。前半の闇が深い分、後半、光が差し始めてからの救いが大きくて眩い。


さらにこの曲は、ポルノグラフィティの新始動、始まる新時代を表す決意の歌のようにも聞こえました。


『アポロ』でどーんとロケットを吹っ飛ばすように華々しくメジャーデビューし、ベースのtamaさんの脱退を受け、『シスター』で新たに2人の船を漕ぎ出したポルノグラフィティ。そんな彼らが、次は『IT'S A NEW ERA』で大海原へ向かう新たな旅、ポルノグラフィティの第3章を始めるんだなあと思うと・・・なんとも胸熱です。


また、表題曲『テーマソング』でも思いましたが、生粋のライブバンドであるポルノグラフィティならではの、ライブでの景色が見えてくるようなアレンジは、聴いていてすごく嬉しくなりますね。


『テーマソング』は、コロナ禍を乗り越えた後のライブでみんなで声高らかに歌おう!という意思が伝わってくる、未来に希望を託す曲だなと思いましたが、『IT'S A NEW ERA』は、まさに今やるライブのことを確実に意識したアレンジだなあと思いました。

手を叩いて 足を鳴らして
まだ声にできぬなら
聞こえてるか 私の希望
紛れもない 祝福の音


この歌に合わせて、ライブ会場でみんなで手足を打ち鳴らし、喜びを分かち合う近い未来が・・・見える、見えるぞ・・・!!!

ああはやくライブに行きたい。粋なことするよねほんとうに。すきだ(天を仰ぐ)


ポルノグラフィティ渾身のNEWシングル『テーマソング』収録の3曲、皆さん是非聴いてください!



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