伝説の?教習所回がやっぱり好き過ぎる話
好きなものを語る事もストレス発散になるらしいので適宜吐き出していきたいなぁと思っております。毎度の事ながら自分は気持ち悪い程のピッコロさん贔屓だと言う事を前置きさせて頂いて、今回語ろうと思うのはDBZ125話のお話です。こちらはアニメオリジナルの内容で、未来トランクスから未来の惨状を聞かされた悟空がピッコロさんを誘って悟飯も交えて修行する3年間、原作ではバッサリと省略されている期間に起きた設定でのお話になっています。自分は初回放送当時、今は懐かしのVHSで録画しながらリアルタイム視聴をして、翌日学校から帰った後で友達とも一緒に見た記憶があります。
DBはアニメだけでなく原作でもワリと修行風景が描かれる事が多い印象を個人的には持っているのですが、この3年間のピッコロさんの様子を伺えるのは原作だと扉絵だけで、それをアニメが補完してるパターンですね。
とは言えピッコロさんはこの頃はまだ神コロ様でもなく、悟飯に慕われていてもクリリン達と違ってどこかまだ距離感があると言うか、悟空を殺して悟飯を攫った件についてチチと和解出来たのかすらよく分からない状態の時期だったからこそ、余計に「悟空とピッコロさんが免許を取りに行く」という設定に(色々といきなり過ぎんだろ)と度肝抜かされた記憶がありますw
恐ろしい人造人間が襲ってくるからめちゃくちゃ厳しく激しく修行に勤しんだ3年だったんだろうくらいに想像していた中で「いや、それ(免許)、強くて空飛べるのに今必要ッスか?」と幼心に疑問に思いながらもピッコロさんが珍しく…というか初めて普段と違う姿になって悟空と一緒にたくさん人がいる教習所へやって来ると言う衝撃が凄まじかったですw
で、当時は伺い知れなかった情報を最近になって初めて知る、なんてこともあったりする中で、「ピッ」で服が出せるピッコロさんがどんな経緯でこのPOSTBOYの服を着たのか全然分からなかったのですが、ちょっと前に見かけた設定画像に「悟空から借りた服」と書かれていたのを見て「やっぱりそうだったのか…!」と。ピッコロさんより悟空の方がデカかったら萌え袖が見れたのかなぁ。
鳥山先生がご自身の絵の中で唯一好きだと仰っているイラストで悟空が着ている服と同じデザインということには結構昔から気が付いていたので、悟空の服の可能性が高いかなーでもまさかなーと思ってました。
それにしても後々「サイヤ人やフリーザどもが着ていた服など着る気にはなれん」と語るピッコロさんがまさか悟空の服を着させられるとは。しかも「GOKUU」と書かれた帽子までかぶらされて…ピッコロさんはその時孫家の着せ替え人形状態だったのかなぁと妄想想像が膨らみました。
何だろうな、当時は「ピッコロさんの道着以外の姿」という衝撃が強過ぎてそこまで想像が及びませんでしたが、POSTBOYの服の元のデザインが鳥山先生が描かれた中で唯一好きだと仰っているイラストで悟空が着ている服だった、というのが当時のスタッフさん達の鳥山先生やキャラへのリスペクトが感じられて個人的にはとても好きだったりします。ただ、先にも書きましたがサイヤ人達の服を着る気は無いと語ったピッコロさんが宿敵でもあった悟空の服を借りて着るのが解釈として鳥山先生の中のピッコロさん像に沿っているかは謎です。とは言うものの、SHで94番の服を強奪するシーンもありますし、急を要したり致し方ない時etc.状況によりピッコロさんが柔軟に対応してくれるキャラだからこそ個人的にそこまで強い違和感はないのかなーと。
この話が放送される前に原作の扉絵で悟空とピッコロさんが車に乗っているイラストが描かれていたのですが、多分扉絵からすると元々の運転技術はピッコロさんより悟空の方があるのかも知れないなーと。
SHでも飛行機操縦しながらピッコロさんは「こういうのは苦手なんだ」と言っていたくらいですので。とは言うものの、このアニオリ回ではどちらかと言うとピッコロさんの方が優等生で悟空がボケまくりでハチャメチャやらかすパターンだったりします。それなのに初見の時から個人的に違和感が少なかったのは、未来トランクスの話を聞くシーンが特に印象的ですが、記憶力etc.は悟空よりピッコロさんの方が遥かに優れているとか、(ギャグとしてのエッセンス効果も兼ねて)悟空はワリと聞き間違いが多かったりとか、筋斗雲以外の乗り物や機械の類いにはあまり慣れてなかったりなど、それまで見て来たキャラクター達の言動から受ける印象を激しく変えるような事は無いからなのかなぁと。
そんな感じでCM前の前半パートでは一般人より遥かに強いのに世間慣れしていない悟空とピッコロさんによるギャグ系の話に振り切っています。
旧Twitterなどを見ていると大体「伝説の教習所回」と言うとこの前半パートに焦点が当たっている事が多いようなのですが、これは何度も呟いてますが後半の構成も秀逸過ぎて個人的には絶対に欠かせないと思っています。
雨が降る中でピッコロさんが傘を差している姿もかなりレアだと思うのですが、前半にメチャクチャやらかした事で「むちゃくちゃな運転をしたら即退学」という(悟空とピッコロさんにとって)厳しい条件が課せられる中、思わぬアクシデントによってギャグから一変アクションの流れへ。
悟空とピッコロさんが出会った幼稚園バスが雪崩に巻き込まれる場面に遭遇するのですが、
・子ども達を助ける為に真っ先に危険の中に飛び込んで主人公らしく強い力で脅威を粉砕する悟空
・悟空から託された子ども達を、子ども達からは見えない場所で守りながら更に悟空もサポートするピッコロさん
と言う、お互いの立ち位置の絶妙なバランスやコンビネーション、そして
・絶体絶命の場面で現実離れした強さを持つヒーロー達に助けてもらう子ども達
と言う、当時まだ子どもだった自分としては悟空、ピッコロさん、子ども達、どの視点で見ても憧れを抱きながら楽しめる構成が本当に秀逸だなぁと。
そして子ども達と別れる時に悟空は手を振って応えるけれど、ピッコロさんは背中を向けたままというのも当時抱いていた2人のイメージそのものの姿でした。
多分ここが凄く重要なポイントで、内容としてはオーソドックスな流れですがどのキャラに自分を投影させてもカッコ良さや嬉しさを感じる見せ方が凄いなぁと思います。しかもこれをCM後の半分の尺だけでやってのけるという(多分前半のギャグがあるからこそ一層光る後半なのかも…)。
わざわざ書くまでも無いと思いますが、SHで最後悟飯を褒める時にピッコロさんの表情を見せなかった演出とは意味も効果も違いますし、悟空とピッコロさんのキャラの対称性も綺麗に表現されているので、この場面ではこの構図や立ち位置だったのが自分は嬉しかったです。
それと、悟空は孫悟飯じいちゃんや亀仙人のじっちゃん、カリン様に神様に界王様と、ワリと年長者との関わりが多いからか、おじいちゃん教官との掛け合いも終始和やかでしたし、おじいちゃん教官と対照的なキャラとして若い女性教官がピッコロさんの担当になってましたが、ピッコロさんは男性でも女性でもないので普段のまま対応しても全然違和感がないというバランスもいいなぁと。
尺伸ばしの影響からかアニメではチチがいつも怒鳴っている印象が強かった中で「ピッコロさ」と呼ぶ前の、ピッコロさんをまだ受け入れ切れずに毛嫌いしていて塩対応なのもタイミング的に違和感が無いですし、そんなピッコロさんを悟空がナチュラルに巻き込んでチチの言う事を聞かせてしまう流れも無理無く見れてしまうという。
チチ「イマドキ免許の1つも持ってねぇなんて悟空さくらいなもんだ!」
悟空「ピッコロも持ってねぇぞ」
ピッコロさん「オレがそんなもの持つか!」
と言うやりとりの中でピッコロさんが焦りながら怒鳴るのも、初めてピッコロさんがギャグ顔を見せたクリリンとのやり取りを何となく思い出させてくれると言いますかw
リアルタイムでこの話を見てからただただ面白くて何度も何度も見返して来ましたが、大人になってから何であんなに好きだったのかなぁ?と思い返すとその理由に納得出来るというか、理屈と言うか一応自分の中で説明がつく感じだったんだなぁと。
今回はDBZ125話が好きだなぁと言うお話を長々と書かせて頂きました。ここまで読んで下さった方がいらっしゃいましたらありがとうございます。
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