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将来的な価値を高めるために大事な視点

今回はモノの価値は何で決まるのか?
という観点から、価値を高めるために考えることについて書いていきたいと思います。

◯モノの価値は何で決まるのか
モノの値段は需給のバランスで決まります。買いたい人は安く買いたい、売りたい人は高く売りたい。その二つの思いがマッチングするところが価格、価値となります。
普段生活していて物を買うとなった時はすでに値段が提示されていて買っていると思いますので、あまり馴染みのない考え方かもしれませんね。

◯売買の際の考え方、交渉術
物を売りたい時に考える大事なことは、実は「いくらで売りたいか」ではありません
買いたい人が「いくらで買いたいか」ここを考える必要があります。
この考え方は買いたい時には、逆になります。
なぜこの考え方が大切かというと、自分に有利な条件を引き出す成功率が格段に上がるからです。
例えば、売る側は利益を出したいから売るのであって、無償でやっているわけではないので、必ず原価+経費+努力の対価+余剰の利益=提示価格となっているはずです。(かなり簡素化してます)
値切りについては、余剰の利益をどこまで減らせるかという部分でしか交渉できません。
自分の買いたい値段を一方的に押し付けては、じゃあ売りません
で終わるわけです。
世の中の売買されているモノの中で、食料品などの生活必需品は売り手有利、嗜好品、資産系などのなくても困らないモノは買い手有利だと思います。

◯資産を高く売るコツ
不動産などの投資対象は買い手有利とは言いましたが、売り手が有利になるパターンも存在しますのでここはしっかり把握しておきましょう。
売り手が有利になるパターンを一言で表現するなら「高くても買わざるを得ないモノを扱っている時」となります。
モノの値段は需要と供給で決まるため、そもそも供給が少ない状況、希少性の高い条件であれば買い手は高くても買わざるを得なくなります。

ワンルーム投資に限らず、分譲マンションを買う時にはこの点は重視しましょう。
一戸建ては、広いが資産価値は土地のみ、
分譲マンションは、駅にも近いため価値が落ちにくく将来的に売却が可能
と言われております。
将来的に分譲マンションの売却も視野に入れて買おうと考えていると想定してください。
営業に「高く売れますか?」と質問すると、ほぼ間違いなく「駅も近いので高く売れますよ」と返事が返ってくるので、当てになりません。
賃貸契約のない売って終わりの分譲マンション営業なんてその後のことなんて知ったこっちゃないですからね。「売れるとは思いますが、その時の需給で決まるのでわかりませんね」このように答える人はめちゃくちゃ良心的な人でしょう。
なので売れるかどうかは自分で判断しましょう。

価値を高めるために希少性が大事だということはお話ししたとおりです。
希少性の高さの判断材料は、
①近所にマンションはどれくらいあるか?
②今後マンションが更に建つ地域か?
③マンション全体の戸数はどれくらいか?
④買おうと思っている部屋と同じ間取りの戸数はどれくらいか?
この4点くらいでしょうか。
これらはどれも少ければ少ないほど売り手有利になります。
近隣に商業施設があり、遊ぶところも買い物も困らず、駅は近く、治安がよく閑静な住宅地、マンションは少なくマンションの個数自体も多くない
そんな物件だと最高ですよね。
売ろうと思った時に競合が居ないのでかなり強気でいられます。

知り合いに分譲マンションを「売れるから一時的に」と言い買っていた人がいるのですが、
戸数200を超える大きなマンションだったこともあり、売る時には3戸の競合で、値下げ競争が起こったそうです。
可哀想…

以上私が投資対象を見る際に大事にしている点でした。
買う時の安い高いは関係なく、将来的な価値からして安いか高いかを判断しなければなりません。
価値があるものであれば、今は高く感じるかもしれませんが、将来的にもっと高く売れれば、安く買えてたんだなってことになりますし、安いと思って買っても売る時にもっと安く売ったのならば高い買い物だったとなります。
安物買いの銭失いという言葉もあるように、値段だけでリスク度を判断し、飛びつくと痛い目を見ますので審美眼、考え方は若いうちから身につけておきましょう。

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