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インドネシアのスタートアップ事情①

※トップ画像は生成AIで作成してみました
※※約二千文字。読了目安4分程度

こんにちは。
記事更新速度が全く上がらず3回目の記事更新です。


いきなりですが、東南アジア発のスタートアップ企業と言われて何か思いつきますか?

東南アジアの旅行好きだったら、Grabという名前が出てくるかもしれません。


では、インドネシアのスタートアップ企業は何か知っていますか?

ここで何か思い付いた人は東南アジアマニアと言って差し支えないでしょう笑


実はインドネシアもここ10年ほどで一気にスタートアップの規模と数が増えてきているので、数回に渡ってインドネシアのスタートアップ事情をお伝えしていきたいと思います。


◆GoTo Gojek Tokopedia

まず冒頭に出てきたGrabというのは緑のトレードマークでタイやフィリピンなどでも圧倒的なシェアを誇るライドシェアサービスです。
拠点はシンガポールで時価総額は2024年8月現在で約2兆円の巨大企業ですが、このGrabのライバルとしてよく引き合いに出されるのがGojekです。
こちらは統合があり現在はGoToという名前に変わっていますが、時価総額は最近下降気味ながらも約6,000億円で日本企業で言うと山崎製パンやJR九州と同じ規模です。

電子マネープラットフォームやTokopediaというECサイトも提供しているので、私はインドネシアに来てまだ日も浅いですがすっかりGOTOのアプリなしでは生きられない体になっています。

またGojek創業者のナディム・マカリムは2019年に35歳の若さで内閣の大臣
に抜擢されるなどインドネシアの若者にとって夢のある企業です。


◆Bukalapak(ECサイト)

次に紹介するスタートアップはBukalapakというインターネットショッピングの会社です。
実は先ほどのGoToはGojekとTokopediaというこちらもインターネットショッピングの巨大スタートアップが合併してできた会社なのですが、このTokopediaに続いてインターネットショッピングで成功したのがBukalapakです。

この企業のターゲットは一般消費者ではなく農民や小規模な商人に設定しているとの事で、私はこの記事を作成するにあたって初めて知りました。

と思ってBukalapakのページを見てみたら普通に個人向けの商品も一杯売ってました。
単純に私のインドネシア浸透度が足りなかったようです。。。


◆traveloka(OTA)

Tokopediaも含めると4社目になりますが、travelokaというオンライン旅行サイトの運営会社です。
この会社は他の3社と異なり未上場で、2017年には推定時価総額10億ドルを超えてユニコーン入りしており、2020年頃の推定評価額は30億ドルに達しているとの事です。

またオンライン旅行サイトとして日本でも有名なエクスペディアから出資を受けているようです。

私はまだインドネシア国内旅行に出れていませんが、旅行できそうなタイミングが来たらtravelokaを見てみようと思います。


◆OVO(電子マネーサービス)

さて、少し長くなってきましたがあと2社紹介させてください。
ラスト2のうち1社目はOVOという会社です。

インドネシアで5社目にユニコーンとなったそうですが、会社名からはおよそ事業内容が想像できませんしそもそも読み方も分かりませんね笑

カタカナ表記するとオヴォかオーヴォとなるようで、GoToも提供している電子マネーサービスを提供する大手のうちの1社です。

なお、本記事最初に登場したGrabが2021年にOVOの株式の90%を取得しており、Grab-Shopee-OVOとGojek-Tokopedia-Go Payという構図が出来上がっています。
日本でも楽天市場-楽天ペイとYahoo!ショッピング-ペイペイの構図があるようにこの界隈はスーパーアプリ化や経済圏構築の方向に向かうようです。


◆Kopi Kenangan(コーヒーチェーン)

長くなりましたが最後の1社はスタートアップとしては珍しいKopi Kenanganというコーヒーチェーンです。

2017年に設立されて以来急激に拡大し、現在はインドネシア国内64都市で868店舗を展開しているそうです。

コンセプトとしてはスタバやマクドナルドでもやっているようにオーダー&ピックで手軽に飲んでもらう事でインドネシアのコーヒーブランドを展開するとのこと。
2020年には年間3,000万杯のコーヒーを提供したそうです。

ちょっと数が大きすぎて凄いのか凄くないのか分からない世界です。。。



◆東南アジアのユニコーン一覧(2022年)

最後に、皆さんになじみのない名前ばかりかと思いますが、次の記事への布石も兼ねて東南アジアユニコーンのリストを引用して終わりにします。

東南アジアのユニコーン(出所:『第2ステージに突入した東南アジアのスタートアップ-環太平洋ビジネス情報 RIM 2022 Vol.22 No.84 』)


次回の記事ではインドネシアのスタートアップを捉えるために、まず概観を把握できるように日本のスタートアップ事情と比較してみようと考えています。

気が変わったらすいません。
コメントやDM等何か興味あるとお伝えいただいたら変わらない可能性が高くなります笑

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