人は見かけによらない。
音楽を演っていると、色んなタイプの人に出会う。
今はまだ活動してないので、新しい出会いはないが。
若い頃、どれくらいの音楽人に出会ったか分からんが、イカつい格好や、派手な身なりをしていても、皆、だいたい人当たりは柔らかく、優しい。
演り初めの頃は、そのギャップに驚き過ぎて、よく大笑いしていた。
あの頃は、今と全然違って、髪色やファッションが少しでも奇抜だと、周りからのバッシングがすごいもんだった。学校側の暴力的指導が当たり前の時代だったし、学生も暴力で反抗してたし。
社会人やアルバイトでも、1部の業界を除いたら、茶髪すら禁止。
そんな時代に奇抜な服装をして、ギターケースやベースケースぶら下げてたら、BAND演ってる人間は、社会のクズみたいな見方もされたもんだ(笑)
常連になった飲食店とかで、
「君たち、身なりは怖いけど、礼儀正しくて、優しいね。」
と、よく言われたもんだ(笑)
イカつい格好してるヤツの方が、意外と優しかったり、臆病者でビクビクしてたり、妙に頭が低かったり。そんなヤツが多かったなあ。
逆のケースもある。
これはBANDやら音楽界隈に限らず、一般社会にでもあること。
普段は物腰も柔らかくって、優しくて、下品な言葉遣いもしない人と認識していたが、ひとたび距離が縮まると、とんでもない輩だったりとか。
このあたりの話しは、結構体験したり実感したね〜。
色んなジャンルの人と関わって、最終的に感じることは、結局、誰もが内に黒いモノ秘めてるんだよな。それを自分で分かってる人もいれば、知らずに黒いモノを抱え続けてる人もいる。自分には黒いモノがないって思い込んでる人もいる。かつては自分もそうだった。
実は誰しもが、人は見かけによらない。
気付いて1番衝撃的だったのが、
美しい音楽をつくる人の中身が、美しいとは限らない。
美しいのは、その人がつくる作品でしかない。
芸術は、もしかしたら、歪みの象徴なのかも知れない。
その中に、自分も居る。