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メタップス決算分析

メタップスの四半期決算が発表されたので、決算資料からメタップスを分析していきたいと思います。


SPIKEなどのファイナンス事業が順調に伸びたことにより前年比と比べて売り上げ二倍で63億、営業利益も3.8億円と順調に成長していると言えます。


事業別に見ていくと前年までは収益のほとんどの部分をマーケティング事業で賄っていたが、現在ではファイナンス事業で半分の売り上げを上げられるほどに成長している。

今現在伸びているファイナンス事業について詳しく見ていきたいと思います。現在ファイナンス事業において完全子会社化したペイデザイン会社とSPIKEがあります。この二つの事業によってどのようなサービスが展開されているのかを見ていきたいと思います。

主に以下の四つが行っているサービスになります。

1. EC決済事業:Eコマース市場における各種決済サービスの提供
2. リアル店舗決済事業:店舗におけるクレジットカード決済サービスの提供
3. 家賃決済事業:不動産業界における各種決済サービスの提供
4. 電子マネー事業:電子マネーの販売、発行、決済サービス

今後は、法人間及び個人間の決済データを集約し、外部企業や各種金融機関との連携も強化し、決済、融資、投資等の金融分野への事業展開を目指していくそうです。ここで集めたデータによって融資の与信を行うなどして事業を展開していくことが考えられます。


SPIKEのビジネスモデル

サービス体系はフリーミアムとビジネスプランに分けておりホームページによると月間十万円までの取引額までなら決済手数料無料という国内のカードビジネスにおいて手数料ゼロは前例のないモデルと言える。

中小企業や個人事業主にはどんどん使ってもらい、大企業などの大規模な決済が必要なところからお金を頂くというモデルである。ゲームと同じように一部の大型課金ユーザーによってマネタイズをしているということである。

フリープランでトランザクションをいっぱいしてもらうことによってここで貯めたデータを次の金融領域に事業展開していくことがフリープランで提供している主な目的だとも考えられます。

http://www.metaps.com/press/ja/293-spike-25-1-000

上記の一年前のプレスリリース時点で25万のアカウントを持っていたので現在はもっと多くのアカウントを持っていることでしょう。


ペイデザインのビジネスモデル

メタップスが28億円を投じて買収したペイデザイン株式会社のビジネスモデルも見ていきたいと思います。

EC決済事業に加え、リアル店舗決済事業、家賃決済事業、電子マネー事業等、幅広いサービスを提供しており、お客様のニーズに沿ったサービス展開をしています。

実際の利用料金に関しては加盟店の携帯や商材に応じて変化するので実際はわかりかねますが、月額で利用料金を取るモデルか決済金額の何パーセントかを手数料としていただくモデルで間違いないかと思います。


最近ではみずほ銀行と資本提携をして新会社を設立するなど、金融領域で凄まじい投資をしているメタップスに注目していきたいと思います。


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