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神奈川県藤沢市の江の島で毎年夏に開催される「江の島灯籠」。今年は新型コロナウイルスの影響が心配されましたが、無事開催されることとなりました。江の島島内は、去りゆく夏を惜しみながら思い出作りに来た人たちで大変な賑わいようでした。2020年8月

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おやちょう
日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、日本遺産、建築、町並み、旧街道、映画、日本酒などに興味があります。 京都/奈良/横浜/鎌倉/江の島などなど…。

■新装となった片瀬江ノ島駅

鉄道で江の島を訪れる場合には小田急線、江ノ島電鉄線又は湘南モノレールのいずれかを利用することになりますが、今回は東京五輪開催に併せて新装となった小田急線の片瀬江ノ島駅を利用しました。

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駅の構内にはこの夏にできたばかりの、新江ノ島水族館のクラゲ水槽が設置されています。駅の外観はとても色鮮やか。「海の底にも都がある」とすれば、もしかするとこんな姿なのかもしれません。

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建物を火災などの災害から守るのは、「鴟尾」ではなく「海豚」。こんなところにも江の島らしさを感じます。

■賑わいの江の島島内へ

さて、江の島島内へと移動しましょう。弁天橋のたもとにあるのは、今年(2020年)1月に設置された、「東京2020大会・セーリング競技開催記念モニュメント」。五輪開催後は江の島ヨットハーバー内に移設される予定とのことです。

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弁天橋を渡り終わると、青銅製の鳥居と江島神社辺津宮が見えていますが、日があるうちに江の島ヨットハーバーに向かいます。

江の島ヨットハーバーの先端にある「さざえ島」。ここは小さなタイドプールになっていて、ちょっとした磯遊びにもってこいの場所。海を眺めると、日没が近い時刻のためほとんどヨットは見かけませんが、ちょうど1艇のヨットがハーバーに戻ってきました。

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江の島弁財天仲見世通りから江島神社辺津宮に向かいます。今回はここから神社に入らず左に進み、児玉神社に進みます。

日露戦争の英雄、児玉源太郎を祭ったこの神社、いつもなら素通りするところですが、「坂の上の雲」を最近読んだので久しぶりに立ち寄りました。折しも神楽殿が工事中のため、普段見られない本殿を見ることができました。

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江の島島内を歩き進むうちにだんだんと日が暮れてきました。江島神社奥津宮の隣にある龍宮(わだつみのみや)も、ほのかにライトアップされています。

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ここで元来た道を引き返して進みます。奥津宮の鳥居付近からはちょうど正面に江の島シーキャンドルが見えています。

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■サムエル・コッキング苑から帰り道へ

亀ヶ岡広場に立ち寄ってからサムエル・コッキング苑に入ります。

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ここには江の島の龍神伝説が記載された灯籠が並んでいます。どこかのお母さんが子どもたちに龍神伝説を読んで聞かせていましたが、きっと子どもたちにとって小さな夏の思い出になることでしょう。

江の島の貿易商サムエル・コッキング氏が明治15年(1882)から造成した和洋折衷の庭園跡。総面積10,000㎡を超え、園路、築山、池、花壇のほか、広さ660㎡もの温室がありました。昭和24年(1949)に「江の島植物園」となり平成15年(2003)には「江の島サムエル・コッキング苑」として新たに生まれ変わりました。※藤沢市観光公式ホームページから引用

サムエル・コッキング苑広場から江の島シーキャンドルに続く道の灯籠は、内部が回転するいわば高級版です。シーキャンドルは20分待ちだったので、今回は搭乗を見送ることにしました。

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サムエル・コッキング苑を出てから江島神社中津宮、辺津宮へと足を運びます。

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江の島の弁財天は、日本三大弁財天の一つとされています。辺津宮の奉安殿には、妙音弁財天と、国指定重要文化財の木造弁才天坐像(八臂弁財天)が安置されています。

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江の島灯籠2020の写真集へは以下のリンクからどうぞ。

■最後に

江の島灯籠は毎年夏の盛りの8月に江の島で開催されています。江島神社、サムエル・コッキング苑などが幻想的な姿に生まれ変わり、夕涼みにはもってこいです。

今年はコロナの影響がどうなるかと思いましが、感染対策を施しながら開催されていました。よろしければ来年の夏にお出かけになってはいかがでしょうか。

江島神社を出て、江の島弁財天仲見世通りを歩いて帰路につきます。時刻は既に夜8時を回っていますが、江の島は去りゆく夏を惜しむ人たちで、まだまだ賑わっていました。


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