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【コラム】将来なくなるかもしれない職業・新たに生まれる可能性がある仕事は?

昨今は、AI技術やテクノロジーの発達がめざましく、「人間の仕事は将来なくなるかもしれない」といわれています。AIチャットサービス「Chat GPT」も、話題を呼びました。

これから先、人間の仕事をAIに代替されないためには、人間だからこそできる仕事は何か、AIとどう関わるべきかを考える必要があるでしょう。

そこで今回は、将来なくなるかもしれない職業や、新たに生まれる可能性のある仕事についてくわしく解説します。

1. AIやテクノロジーの台頭

ここ最近、AI技術やテクノロジーの台頭は著しく、人間の従来の仕事を脅かしています。

本来は、人の手を楽にする利便性や効率化を目的に開発されたAIですが、今では人間の仕事のうち、特定の業種は「AIに置き換えられる」といわれています。

実は、2014年には英国オックスフォード大学の准教授らによって、20年後には従来の人類が関わっている仕事の約47%が、AIに取って代わるとの論文も発表されていました。

その後約10年が経過しましたが、ロボット技術やチャットボットなどAI技術の進化はとどまるところを知りません。

AIやテクノロジーが人間と違う点は、短時間での単純作業の自動化と自然原理処理技術にあります。

24時間連続してハイスピードで作動しミスなく業務を処理することにかけては、人間はAIやテクノロジーの足下にも及びません。

また、2022年に開発された「ChatGPT」のように、AIは膨大な学習用のデータを必要としますが、短時間でデータを分析・学習して需要により近いものを提供できます。

AIやテクノロジーが人間に取って代わる職業がある一方、変化の激しいAI技術を活用するにあたって、人間に適した仕事も新たに創出されているのです。

2. 近い将来、この職業はなくなる?

近い将来、なくなると予測される職業には、どのようなものがあるでしょうか。

人間とAIを比較して、その成果がそれほど変わらない職業に共通する特徴は、単純作業やマニュアル化されているものです。

また、人間の手作業が原因となるヒューマンエラーの回避や、労働時間の短縮化につながる業務もAI化が進むでしょう。

ちなみに、次の5つは「近い将来なくなる」といわれている代表的な職業です。

1.受付・案内係
2.交通機関の運転士
3.プログラマー
4.銀行員
5.デザイナー・クリエイター

2-1.受付・案内係

受付・案内係は、将来的になくなる可能性の高い職業のひとつです。

既に、市場にはタブレットと周辺機器を設置するだけで来客に対応する「AI自動来客受付システム」も出回っています。

人間の受付や案内係は、担当者の性格や性分によって態度や言葉遣いも異なり、たずねられた対象に関する知識量によってサービスの内容に個人差が生じることもあるでしょう。

一方、AIを導入すれば均一的なサービスを提供でき、研修や指導をせずとも学習機能によって速やかにアップデートできます。

接客業のなかでも、特に受付・案内係はますます自動化が進んでいくでしょう。

2-2.交通機関の運転士

将来なくなる可能性のある職業には、交通機関の運転士も該当します。

日本では、1960年代には早くも東京メトロの日比谷線で「自動列車運転装置(ATO)」の実験がおこなわれ、1976年に札幌市交通局の地下鉄東西線で導入されました。

昨今は、有人の電車も2人体制からワンマン運転となり、JR東日本では、2025年から2030年にかけて、山手線・京浜東北線でATOの導入を計画しているようです。

これと同時に列車の間隔を相互に検知・制御する「無線式列車制御システム(ATACS)」に切り替えられる予定もあり、交通機関のAI化は加速の一途をたどるでしょう。

2-3.プログラマー

プログラマーも、将来なくなるといわれている職業のひとつです。

慢性的な人手不足といわれるエンジニア業界ですが、プログラマーの関わる内容によっては、AIに代替されるかもしれません。

AIは、人間とは異なり、プログラムの組み立て方に癖もなく最適化できるため、より質の高いものを設計できます。

ただでさえ、最近は、日本企業の多くが低コストの海外企業や現地法人にシステムの開発や運用を依頼する「オフショア開発」を積極的に取り入れています。

今後、プログラマーが生き残っていくためには、使用言語を増やしたりマネジメントや経営戦略的な分野に視野を広げたりしてキャリアパスを考える必要があるでしょう。

2-4.銀行員

銀行員も、将来なくなるかもしれない職業のひとつです。

今や、ほとんどの金融機関でATMに自動案内が導入されています。

また、ここ数年のコロナ禍により、キャッシュレス化や金融とIT技術を組み合わせたサービスのフィンテック化が一気に加速しました。

今後も、このようなフィンテック化が進めば、殆どの手続きは自宅や職場からインターネットを経由して済ませられるようになるでしょう。

このほか、店舗を来店した人の相手をするAI案内ロボットや人工知能のAIチャットボットによる案内を取り入れている金融機関も多く見受けられます。

支出や入金・振込などの手続きに関する膨大なデータも、AIのほうが人間よりも短時間で正確に処理できるため、銀行員がAIに代替されるのは時間の問題といえるでしょう。

2-5.デザイナー・クリエイター

生成AIに代替できるようなデザイナーやクリエイターも、将来なくなるかもしれない職業のひとつです。

デザイナーは、主に企業や個人のクライアントから依頼されたデザインなどを制作します。

Web環境は日々の変化によってトレンドの移り変わりも早く、Webデザイナーは常にトレンドの感度を磨きながらスキルアップを図る必要のある職業です。

将来的に、サイト生成ツールを使えば済むようなシンプルなデザインや、HTMLやCSSなどを用いたコーディングメインのデザインは生成AIに代替されるでしょう。

特に、最近はドラッグ&ドロップでパーツを組み合わせれば、それほど知識がなくてもWebサイトを制作できるツールが市場に流通しています。

今後、Webデザイナーは、ユーザビリティやユーザーエクスペリエンスを考慮した人間的なデザインスキルやセンス、Webマーケティングの幅広い知識を持っているかどうかが生き残るためのカギとなります。

Webデザイナーに限らず、ファッションデザイナーやゲームデザイナーなどデザイン系の仕事を続けていくためには、AIに代替できない独創性や感性が必要です。

3. 新たに生まれる可能性のある仕事

将来、AIに代替されるかもしれない仕事がある一方で、AI化やテクノロジーの促進によって新たな仕事が創出される可能性もあります。

この章では、新たに生まれる可能性のある4つの仕事を紹介しましょう。

1.機械学習アナリスト
2.リモートドクター
3.会話相手
4.人間と機械の協働アドバイザー

3-1.機械学習アナリスト

機械学習アナリストは、新たに生まれる可能性のある仕事のひとつです。

大量のユーザーデータや業務システムの実績データなどを収集・分析するデータアナリストという仕事は、既に存在しています。

今後は、AIの機械学習アルゴリズムや自然言語処理に関する深い理解、データを分析するためのプログラム開発の技術やスキルなどを身につけた機械学習アナリストが必要とされるでしょう。

AIの学習能力と情報処理能力とを組み合わせ、企業やシステムにおけるビジネス課題の解決を目的とする機械学習アナリストの需要は、さらに高まると言われています。

3-2.リモートドクター

リモートドクターも、新たに生まれる可能性のある仕事のひとつです。

米国では、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、ビデオ電話やチャット、ドラッグストアの端末によるリモートドクターの利用者が一気に拡大しました。

調査会社Civic Scienceによれば、2020年1月には約70%が「試したことがない」遠隔医療が、3月には調査対象者の約47%が「試した・試すつもりである」と回答したそうです。

日本でも、コロナ禍の影響で、リモートによる医療相談や患者の健康状態をチェックする遠隔医療が導入されました。

このようなパンデミックに限らず、高齢化社会の日本では、高齢者施設や過疎地に住んでいる住民が、さらに幅広いサービスを提供するリモートドクターを必要としています。

最近は、マイクロソフトやアマゾン、アップルなどの大手IT企業が、自社製品やサービスによる医療分野への進出を拡大する動きもあるようです。

医療提供者・保険者・製薬会社の連携により幅広い医療サービスを提供するリモートドクターのニーズは、確実に高まっています。

3-3.会話相手

会話相手も、新たに生まれる可能性のある仕事といえるでしょう。これまでもカウンセリングなど、人の話を聞く職業は存在していました。

今後は、AIの学習能力を強化し各業界で必要とする知識を蓄積させる目的で、AIの会話相手を専門とする仕事が確立される可能性があります。

従来のAIは、次の3つのパターンによって分析し、学習する仕組みです。

1. 人間の書く・話す言葉を正しく認識する
2. 言葉の意味や意図を理解する
3. 目的と合致する返答をする

しかし、人間の話す言葉はAIと違って、とても曖昧です。人間の会話には、うまくニュアンスを伝えられない言葉や意味をきちんと定義できない言葉も含まれています。

そこで、コンピュータの「自然言語処理」技術を使ってAIと会話し、より自然な人間同士に近い会話をAIから引き出そうというのです。

人間の曖昧な言葉や時には文法的に間違っている表現を、前後の文脈や会話の流れから理解し、AIが自然に会話できるようになるにはもう少し時間がかかるかもしれません。。

しかし、AIの会話相手を専門とする仕事は、AIが人間と同じように会話するという大きな目標に向かってAIの最新技術を飛躍させることでしょう。

3-4.人間と機械の協働アドバイザー

人間とAIやパソコンなどの機械では、得意分野が異なります。

AIがどんなに学習能力に優れていても、人間のような予測できない感情の動きや突然のひらめきのような発想力は持っていません。

だからこそ、今後の社会や企業は、人間とAIなどテクノロジーの双方の良い面をうまく結合させて利益を生み出すことが求められます。

人間と機械の協働アドバイザーとは、人間と機械を含めたテクノロジーをどう組み合わせれば課題を解決できるかを専門的な見地から提案する仕事であり、さらなるAIの普及に伴い必要不可欠なものとなるでしょう。

4. 生き残るために必要な力とは

AIやテクノロジーは、今後も確実に進化し続けます。世の中が便利になればなるほど、量産的な単純職業は、低コストのAIに代替されていくでしょう。

しかし、人間がAIより優位な分野で力をつければ、生き残ることができます。

特に、次の5つの分野では、AIの機械的な分析よりも、周りの雰囲気や様子を敏感に察知できる人間の方が本領を発揮できるでしょう。

1. ホスピタリティ系:人間同士の間に生まれる感情や信用を必要とする分野
例:カウンセラー、介護士、保育士、コーチ、教師

2. クリエイティブ系:素材のない状況から新しいモノや価値を創出する分野
例:発明家、プロデューサー、デザイナー、映画監督

3. マネジメント系:目的や方向性を定めて人を育てる・意思決定する・責任をとる分野
例:会社経営者、プロジェクトマネージャー、工場などのマネージャー

4. テクノロジー系:テクノロジーを核とし、人間と共存する世界を実現する分野
例:AIエンジニア、AIコンサルタント、AIプランナー

5. クラフトマン系:機械化の難しい人間の手先など身体性を活かせる分野
例:陶芸家、伝統工芸職人、ピッキング、ハウスキーパー

もちろん、これら5つの分野でもAIやテクノロジーの技術は発展し、一部の領域は代替される可能性があります。

しかし、AIやテクノロジーは、人間の本質である計算できない感性や感情、ひらめきなどの創造性を働かせてアイデアを生み出すことを得意としていません。

だからこそ、人間ならではの「考える力」を高め、AIをツールとして上手に活用すれば、共存社会のビジネスパーソンとして大いに活躍できるでしょう。

5. まとめ

近い将来、AI時代は確実に訪れます。とはいえ、AIもテクノロジーも、本来は人間の能力を拡張したものです。

これまでにも、産業革命以降、人間の仕事におけるテクノロジーの代替は何度か起こっています。

今後、AIとの共存社会で生き残るためにも、将来なくなるかもしれない職業を見極め、人間が得意とする仕事で真価を発揮できるよう「考える力」を高めていきましょう。


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