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「ハッピーエンドの条件」Lineage リネージュ昔話外伝008

 グンターサーバーでのボス狩りを巡っての、敵対勢力との死闘。
それは「ボスモンスターが強化されたために、敵対勢力との共闘を選んだ。」ことにより、あっけなく終了しました。

 他の記事でも触れましたが、「ゲーム内において敵対する勢力とは、得てして自分達と似通った部分がある方たち」であることが多いと考えています。
 一緒にボスを狩る仲間として、彼らの方から声をかけてくれたということは、彼らにもそのように感じてもらえていたのだと思っています。
彼らと我々の唯一の違いは、ボスモンスターを倒す際に第三者をPK(プレイヤーへの攻撃)によって排除するかどうかだけです。
彼らは画面内に入ったり、ボスが出現する場所で他のプレイヤーが見回りを行っているだけで排除を行っていました。我々はそのような行動は一切していません(敵対勢力との抗争が始まってからは、敵対勢力の方だけは発見しだい即攻撃するようになっていました)。

 不戦協定を結んでからしばらくの間、ボスを狩る際に連盟チャット(血盟を超えて繋がれる、ゲーム内のグループチャット)で声をかけあったりしながら、ボスを狩り続けていました。
 しかしほどなくして、徐々に彼らのログイン時間が減っていき、ほとんど姿を見かけることがなくなってしまいました。

 私に英語力があり、もっとコミュニケーションを取ることができれば、色々な話を聞くことができたのかもしれません。しかしそれも叶わないまま、彼らはグンターサーバーから姿を消していきました(厳密にはキャラクターは残っており、ボス狩り以外の活動しているであろう方も残っていました。しかし積極的にボスモンスターを狩ることはなくなってしまったようでした。)。

 ボスモンスターが強くなった結果、それに対して得られるアイテムなどのメリットが少ないと感じたのかもしれません。
 あるいは当初の我々との闘いのような、激しい闘いを制したうえでボスモンスターを倒すことに、楽しみや美学を見出している方々だったのかもしれません(「Non-PVPでなければ争うことが当然」という雰囲気を、和平を申し受けた際のメッセージから感じましたし。)。
 メインキャラクターが存在するサーバーや、現実世界での事情で、グンターサーバーでのプレイに割く時間が減っただけなのかもしれません。

 いずれにせよ、最大の敵対勢力であった彼らは、敵としても味方としても、我々の目の前から姿を消してしまいました。

 そして残された我々はといえば、相も変わらずキャラクター・装備を強化しながら、ボスモンスターを倒し続けていました。
ボスモンスターは落とすアイテムよりもむしろ、経験値が非常に美味しくなっていました。キャラクター育成サーバーであるグンターでは、皆そこまで高レベルではないので、ドレイクなどは大人数で倒しても2%ぐらいは経験値が増えるような感じでした。
※有名プレイヤーのオロナイン氏が、強化されたボスの経験値について触れていましたのでツイートにリンクしておきます。
 また、リネージュMにはモンスター図鑑というシステムがあるのですが、ボスモンスターは1体倒す(トドメをさす)だけで図鑑が1段階進むことになっています。これにより青紙と呼ばれる装備の製作材料が手に入るため、メンバーの装備充実にも一役買っていました。

 敵対勢力がいなくなった今、我々は心行くまでボスモンスターを狩ることができるようになりました。
サーバー内最強の前衛、回復役のエルフと魔術師、ボス狩りにやる気を見せる意欲的なメンバー達。
 ボスと敵対勢力を倒すために集まってくれた仲間達は、いつしかさらに強くなり、強化されたボスをも仲間内だけで倒せるほどのメンバーが揃っていたのです。

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※スクリーンショットは、ボスモンスター強化アップデート後に撮ったものの一部です。

…続きます。

 締めくくりに

 あと1回でグンターサーバーでの話は終わります。
闘いが終わり、大団円の後日談といったところでしょうか。

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