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どう生きるか(人生学・死生学)

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「人生学」「死生学」について書いた記事をまとめます。
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記事一覧

考えて動き、動きながら考える

現代社会では、迅速な行動と深い思考の両方が求められます。どちらか一方に偏ってしまうと、成果を上げることが難しくなることが多いです。例えば、何か新しいプロジェクトを始める際には、計画を練り、リスクを評価することが不可欠です。しかし、完璧な計画を求めすぎて行動に移せなければ、機会を逃すことにもなりかねません。反対に、計画なしにただ行動するだけでは、無駄な努力や失敗を招きます。このバランスが重要であり、「考えて動き、動きながら考える」ことが成功への鍵となります。 考えて動く

『わがままに生きる』

5月31日発売のビジネス雑誌『PRESIDENT』に、元陸上選手・為末大氏のコラムが掲載されていた。 主たるメッセージは「わがままに生きよ」だ。トップアスリートの世界では、自分自身のコンディションに徹底的にこだわるため、”わがままさ”は高い成果を出すのに結構大事なのだそう。そう考えると、日本人の多くは他人の目ばかりを気にしており、自分の声に耳を傾けるという傾向が弱いと。 彼の意見は、「なんかいやだなあ」「ちょっとうれしいかも」「思ったより楽しかった」など些細な感情の表現を

自分の苦難は自分で背負う

私が大切にしていることの一つに「自分の苦難は自分で背負う」というのがある。 なぜなら、これまで生きてきたなかで「安易な道を選ぶと他人のせいにしやすい」という感覚がなんとなく培われてきたからだ。 人間、人に言われた通りに動くのが簡単である。楽である。それは自分の頭を使わなくて済むから。省エネモードで結果を出すことができるからだ。例えば信号機。赤なら立ち止まる。青なら進む。いちいちイアホンを外して聞き耳を立てたり、左右を目視確認したりせずとも、ある程度の安全性を確保して交差点

DXの次は「HX(Human Transformation)」

今時経営や事業について情報収集していると、必ずと言っていいほど「DX」という言葉が出てくる。あらゆるものをデジタル化しようとする現代だが、先を見据えると「もはや生産物はデジタル化されていて当然」という世界だろう。前提がひっくり返っているはずだ。NFTとか、進歩が早い領域では既にそうなっている。 時代は「現行ビジネスのどの部分をデジタル化するか」という問題意識から、「どの部分を人間がやるべきか」という意識にシフトしていく。 そう考えると、短期的にはデジタル化に成功した企業が

ジャーナリングはメンタル強化にどう貢献するか

ジャーナリングはメンタル強化やレジリエンス(精神的な回復力)を高めるための非常に有効な方法の一つです。以下、ジャーナリングがどのようにメンタル強化に役立つか、具体的な効果とそのメカニズムについて説明します。 ストレスの軽減:ジャーナリングを通じて自分の感情や考えを言葉にすることで、ストレスや不安を軽減することができます。書くことで自分の感情を整理し、理解するプロセスが進みます。 自己理解の促進:定期的に自分の考えや感情を書き出すことで、自己理解が深まります。自己理解が深ま

『メンタルが強い(弱い)』とはどういうことかAIに聞いてみた

「メンタルが強い」とか「メンタルが弱い」といった表現は、一般的に個人の精神的な強さや抵抗力、ストレスに対する耐性などを指しますが、これを測る明確な基準や単一の方法は存在しません。メンタルの強さを測るために用いられるいくつかの方法や指標について説明します。 メンタルの強さを測る指標や方法 自己報告式アンケート: 心理尺度: 心理学では、精神的な強さやストレス耐性を評価するための標準化されたアンケートがいくつか存在します。例として、以下のようなものがあります。 逆境に対す

あらゆる悩みはジャーナリングで解決できる

私たちの生活には、様々な悩みや問題がつきものです。仕事のプレッシャー、人間関係の摩擦、将来への不安など、悩みの種類は多岐にわたります。これらの悩みを解決するためには、まず自分の心の中を整理し、問題の本質を理解することが重要です。 ジャーナリングは、そのための有効な手段の一つです。今回は、ジャーナリングがどのようにしてあらゆる悩みを解決するのに役立つのかを探ります。 自己理解の促進 悩みや問題を解決する第一歩は、自分自身の感情や思考を理解することです。ジャーナリングを通じて

WHO「2030年頃の人類 最大の敵は”うつ病”」

特に予定を入れなかったGW。家でビジネス系雑誌を読んでいると、「WHOは2030年ごろの人生の健康の最大の敵は”うつ病”と予想している」という一文が目に入った。 「うつ病」「発達障害」「いじめ」「自殺」等のキーワードに私は敏感に反応する。誰にとっても他人事ではないと思っているからだ。 なるべく周囲に迷惑をかけず、噓をつかず、誠実に働いている人がうつ病になる。他人にばかにされていた特性が実は発達障害だった。ちょっとしたイジりのつもりが自然といじめになっていた。自分には縁のな

死を意識するとパフォーマンスが向上するという研究やエピソード

個人的に、人生の早い段階で「死」に考えをめぐらすことは大切なことだと考えている。正確に言えば、そうした”きっかけ”に気づく経験が大事だと思っている。 自ら積極的に考えにいくというよりも、例えば日々のニュースを見て「どうして毎日どこのだれかもわからない人の死亡事故が報道されるのだろう」とか、家族に言われるがまま参列した遠い親戚の葬儀で「どうして普段は関わってなかったのに、死んだときはわざわざ集まってその人について語り合うんだろう」とか、純粋な疑問からでいい。 他にもきっかけ

「自己を経営せよ」

私が自らの人生に期待する成果は「見えない生きづらさと共生できる社会づくりに貢献すること」である。 と、突然己の志について記したが、その目的は自分語りにあらず。本記事は、サムネとして取り上げているように、「死生学」と「企業経営」から得た知見を「人生学」として発展させていく私の試みを記したものである。自らの試みを一例として開示しながら、人生学(或いはそれらしいもの)の必要性および有用性を説くのが、今回の狙いだ。 話は戻り先ほどの私の志、これは企業経営でいうところの「ミッション

人生学をつくりたいと考えて4年が経過したので一旦振り返る

2020年の1月、私は、生きづらさを乗り越える術を身につけるための学問「人生学」をつくりたいという記事を書いた。あれから4年間、自分なりに色々行動した。全然まだまだ道半ばであり大きな成果はないが、一度振り返ってみようと思った次第。 この記事は、VUCA時代(物事の不確実性が高く、将来の予想が困難な時代)に個人が力強く生きていく術を養う学問の必要性を説いたものだ。そしてそれは、現代の企業経営(特に企業倫理やIRの観点)から波及して生み出せそうだという個人的な意見だ。 記事を

「生きること」へのスタンスが人生を左右する

人生において、私たちはさまざまな選択を迫られます。その中でも最も基本的で重要な選択のひとつが、「生きること」に対する姿勢や意識です。私たちの生き方や生きる目的、価値観は、人生の方向性や幸福度に大きな影響を与えます。本稿では、「生きること」へのスタンス(積極性、意欲)が人生をどのように左右するかについて、会社経営と結びつけながら考察していきます。 生きることへのスタンスと人生の質 「生きること」に対するスタンスは、私たちの行動や態度に大きな影響を与えます。例えばポジティブな

謙虚であるための魔法のひとこと

「謙虚でありたい」と「堂々と意見を述べたい」が噛み合わない 自分で自分が偉そうだと思うことがある。あたかも色んなことを分かっているような顔で話してしまうときだ。 たしかに将来立派な大人になるべく、あらゆることに興味関心をもち、積極的に学んでいるものの、所詮は20代。社会的には未熟者である。 自分が偉そうだと感じるたびに反省をする一方、仕方ないとして自己を肯定したがる自分もいる。 もしかしたら、「上手な反省」をできていないのかもしれない。 それとも実際自分にはソコソコ語れ

死の名言

生死について思案する友へ。今日、わたしの心に触れた言葉たちを送る。 いずれも引用であるが、発言者はあえて記載していない。自分の感情に刺さる言葉と出会った際、それを誰が発したかはさほど重要ではないからだ。 大切なのは「感動(感情の機微)」に自ら気づくことである。その衝動を言語化する必要はない。ただ味わえばよい。 わたしの記事が、皆が生きていることを噛みしめる一つの機会となれば幸いである。 ※記事の終わりに引用元の書籍を掲載しているので気になる方は参考に。 * * *