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スタディングの「相続税法」を受講してみた

2021年度の税理士試験(簿記論・財務諸表論)をスタディングで学習し、初挑戦したアラフォー銀行員です。

今回、2022年度試験に向けて、同じくスタディングの「相続税法」を申し込みました。

まだ相続税法の学習を開始して1ヶ月程度ですが、現時点でのスタディング「相続税法」の感想を書いていきたいと思います。

1.筆者スペック

その前に筆者スペックと勉強歴を記載します。

・昭和生まれのアラフォー

・地方国立大学の経済学部卒

・銀行勤務、ほぼ法人営業畑(決算書は毎日のように見ている)

【保有資格】

・FP2級(2010年ごろ取得、1度目で合格、100点中60点合格のところ61点で合格)

・簿記2級(2012年ごろ取得、3度目の受験で合格、教材は市販本による独学)

・宅建士(2014年ごろ取得、3度目の受験で合格、教材は市販本による独学)

・その他に銀行業務検定2・3級(財務・法務・税務)、証券外務員1種・2種、生損保関係の資格を保有

簿記2級、宅建士が2度も不合格になっていることから、地頭は悪く、勉強の要領も良くない人間ですが、コツコツ粘り強く続けられるタイプ、だと思っています。

2.税理士試験の勉強歴

冒頭に記載のとおり、スタディングを受講し2021年度に税理士試験に初挑戦し、「簿記論」と「財務諸表論」を受験しました。

自己採点では

 簿記論→不合格

 財務諸表論→黒に近いグレー(≒不合格)

という結果でした。

おそらく簿・財の両方を来年再受験しなければならない中、2022年度の試験をどうしようか悩みました。

そんな中、TACや大原に比べると格段に低価格なので、とりあえず今年もスタディングで行ってみようかと思い、一番興味があった「相続税法」に臨みました。

3.受講したコース

『相続税法総合コース(合格+直前)[2022年度合格目標]』

価格: 61,600円

以下、感想を書いていきます。


4.講義動画の説明がちょっとあっさり?

スタディング相続税法の講師は金澤さんという女性です。

税”法”科目ということで、法律が絡んでくるので、財務諸表論はかなり毛色の違う言い回しの条文が出てくるため、はじめはけっこう戸惑いました(今も慣れていませんが)。

その条文に関する金澤講師の説明がややあっさりしていると感じる場面が所々あります。

例えば、相続税の納税義務者は「居住無制限納税義務者」だとか「非居住制限納税義務者」など、5つに分けられ、これらの違いが最初講義を聞いたときはほとんど理解ができませんでした。

金澤講師の説明が、なんというか、「条文読んでるだけの説明やん・・・」というのが第一印象で、地頭の悪い私にはやや不親切な説明に聞こえたのが正直な感想です。

ただ、フローチャートなどでの説明もあり、何度か聞き直し、Webテキストを見たり、トレーニング問題を解いていくうちに理解は十分に進みました。

5.理解は十分できる

4の説明と矛盾しますが、まあ、講義を繰り返し聞いて、繰り返し練習問題を解けば十分理解は進んでいくかなと思います。

トレーニング問題でも「平成〇年試験問題より」と試験レベルの問題が入っていたりしますので、本試験水準の問題レベルを確認できるので安心できます。

簿・財コースでは、スタディングの個別問題だけを解いて、4月に初めて過去問に臨んだら、試験問題独特の言い回しが理解できず、全く解くことができず非常に焦ったので。

6.講義中の遊びが少ない(余談)

簿記論・財務諸表論の中村講師に比べると、相続税法の金澤講師の講義は淡々と進む印象です。

これは良い悪いではなく、単に講師の人柄に対する印象の話です。

簿・財担当の中村講師はベテラン風で、やや人間味のある話も入ってきます。

例えば、

(特殊仕訳帳の講義にて)「普通仕訳帳を普仕帳(フシチョウ)と略したりもします。・・・いわゆるフェニックスでは無いですからね、悪しからず」
(包括利益計算書の講義にて)「包括利益計算を”CI”と略したりもします。私なんかCIAを思い浮かべてしまうんですけどね」
(財務諸表論の講義にて)「日本の投資家は当期純利益が非常に好きなんですよ、愛してるとまでは言いませんけどね。」

といった感じです(セリフは記憶ベースで一言一句合っているわけではないので、あしからず。)

金澤講師の講義は余計な話(?)は一切挟まず進んでいきます。

相続税法では、色んな親族図が出てきますが、例えば愛人がいたり、その子が非認知だったりで、中村講師だったら「このケースは夫が浮気性なんでしょうね。」ぐらいのことは言っていそうです。

余談です。

7.講義スケジュールが良い感じ

相続税法の試験範囲の最後の講義動画がリリースされるのが2022年4月の予定です。

簿・財コースでも翌年4月に最後の動画がリリースされており、つまり、前倒しの学習ができないのが、スタディングのネックだと思っていました。

が、「相続税法」に関して言えば、理解がなかなか進まず、むしろのこのゆっくりのペースがちょうど良いと思えています。

なんというか、解答の書き方1つとっても簿記論や財務諸表論とは全く違うので、体がまだまだ税法科目に慣れていないなという感じです。

税額控除の対象者や適用要件、生命保険金等の評価などが、なかなか頭に入ってこず、練習問題を繰り返し解いていますが、そうこうしていると、なかなか前に進めていないというのが現状です。

10月に入り、財産評価の講義がリリースされましたが、まだ到達できていません。。

TACや大原は年内に一通り終わらせるカリキュラムのようですが、1日1~2時間しか勉強していない私では、おそらく講義に着いていけていなかったと思います。

8.相変わらず冊子オプションの郵送スケジュールが遅い

トレーニング問題などはWeb上でPDFで見れ、ダウンロードもできますが、紙で届く冊子オプション(17,380円)なるものがあります。

簿・財コースを受験した際には申し込みましたが、相続税法では見送りました。

理由は「スタディングの税理士講座「簿財2科目合格コース」を受けてみた」でも書きましたが、冊子の郵送スケジュールがあまりに遅いことです。ふざけているのかなと思うほど遅いです。

以下が発送スケジュールで、待っていると勉強の妨げになるので今回の購入は見送りました。

第1巻 2021年11月上旬
第2巻 2021年12月上旬
第3巻 2022年2月中旬
第4巻 2022年4月中旬

9.冊子オプション問題はラクスルで解決

なお、上記問題を解決するために、今回はダウンロードしたPDFを自分で結合し、ラクスルに発注し製本するということにトライしました。

1冊だけで発注する場合、ページ制限があり一度に製本できるのは最大で120ページほどになりますが、1,200円程度しかかかりません。

ラクスルは、当初は手順がわからず時間がかかりましたが、一度やってしまえば、すぐに慣れました。

すでに3冊分(約360ページ)を発注し手元に届き、ストレス無く使用しています(シャーペンで書いて消して繰り返し解いています)。

10.まとめ

TACや大原を受講した経験はないので比較はできませんが、現時点ではスタディングの「相続税法」には大きな不満はありません。

冊子オプション届くの遅い問題も、ラクスルを使うことで一応は解決できましたので、低価格なのはかなり魅力です。

来年、TACや大原の模試を受験する予定ですので、そこで何かしらの程度の比較はできるかもしれません。


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