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もがいた結果チームメンバーに助けてもらっている話

最初に

この記事はAteam Group Manager & Specialist Advent Calendar 2020の21日目の記事です。

読んでもらいたい人

・自分が今何をすべきか悩んでいる人
・期待されている役割に届いている気がしていない人

筆者について

エイチームブライズのリードエンジニア(いわゆるテックリードのような立ち回りを期待されている)として働いています。
また、技術責任者的な立場に向かっていくことも視野に入れています。

困っていたこと

期待される役割に対して、チームへの働きかけが足りていないと自認していました。

その要因としては2つ考えていました。

1.実績不足で言葉に信頼感がないのではないか
2.独善的とみられる行動をしているのではないだろうか

これらの仮説に基づき、行動を改める旨(実際にはそこそこ具体的な行動指針)をチームに宣言しましたが、チームの期待とずれている感覚を持っていました。

上司との1on1などでも色々話してきましたが、決定的に良い方向に向かえるものを手に入れられずにいました。

状況を打開するために直接意見をとりに行く

当事者(私に関わる相手)不在で仮説を立ててもつまらないものしか生まれてきません。
私が本音を知りたい相手は、顔の見えないWeb越しのお客様ではなく、目の前にいるチームメンバーなので直接意見を聞けるのにしないのは、コミュニケーション怠慢にもほどがあると言えます。

そこで、Googleのre:Workにあるマネージャーの行動規範に基づき、私自身の行動を評価(期待と私の実績)してもらいました。

すると驚いたことに、私の仮説は全く間違っていて、決断力とビジョンの共有が足りていないことがわかりました。

決断力が足りていないこと

私は元来ひどく独善的で、他者の気持ちや考えていることを否定する傾向にあると、自分自身考えていました。

20代くらいの頃にその行動を改めて、他者の意見を十分に聞き、自分の意見を極力抑えるように矯正しました。
これは目論見があたり、人間関係が改善したものです。
しかし、そのネガティブな影響として、自分自身の考えをあくまで一つの意見に過ぎず、重視する必要はないということを強調しすぎていたように思います。

立場が変わり、テックリードとしての決断や意思を伝えなければならないときに、私自身の言葉が集団の中の一意見として軽く伝わってしまうことは、チームにとって不利益であることを見逃していたのだと反省しました。

ビジョンの共有について

事業や組織の未来としてどのような技術に向かいどうあるべきかということを話す機会が少なかったことが否めません。
私の立ち回りとして、直近の課題についてちょっと知見を持っている一人としてお手伝いする、ということが増えていて、それでは期待する役割に届かないのは確かです。

1年前に作ったロードマップは数度共有しておしまいですし、私がそれをまだ追いかけていることを覚えているメンバーは少ないと思います。

チームにとって私は、自分たちがどこへ向かうのかをリードする立場になるべきなのに、一緒に輪を作っていては方向を見失うのは当然です。

根幹にあったこと

私は不遜な態度とは裏腹に、自分自身の行動に自信を持っていません。

そこから来る、他者への遠慮みたいなものが根強く、明言することを避けたり、集団をリードすることへの遠慮みたいなものがありました。

この部分については今なお、絶対の自信を持っているわけではありません。
しかし、集団を一つの方向へ導く羅針盤の様な役割が必要で、そこに自分が立つのであれば、そんなことを言っていてはメンバーに申し訳が立たないのです。

私は力不足な部分も多くあるし、長く煩わせたコミュ障も持ち合わせてますが、それでも今の役割を与えてくれている周囲に対して、振る舞いとしてリードすることを諦めることは裏切りになるのです。

やったこと

決断する言葉を伝えるための遠慮している部分を取っ払います。

まずは、なぜ自分がこういう考え方をしているのかの背景を、プライベートな経験を元にして赤裸々に文章に書き、メンバーに読んでもらいました。
私が断定的な言葉を口にするとき、時に攻撃的な口調になってしまう悪癖を持っているので、それがどのようなメカニズムで発生しているのかを、知ってもらうようにしたのです。

自分自身の行動を変えるのが最も良いのでしょうが、それがうまくいかないからこういうヤツなんだと知ってほしい、ということです。
メンバーに甘えているのは自覚していますが、一朝一夕で変われないものがあるのであれば、環境を変える方が早いと割り切りました。

次に、ビジョンの共有については、仕切り直している最中で1月にはメンバーに話ができるのかなという状態です。
そして、一度伝えたからそれでいいというわけではなく、ビジョンを示して、そこに至るために自分たちが取り組んでいることが今どこにあるのかを、常に確認し続けることが必要です。なので、定期的にビジョンと達成しているものを確認する機会を設けようと思います。

まとめ

チームをリードするのにふさわしい行動ができている自信がなかったので、仮説を立てて色々やってみたけど手応えがありませんでした。
そこで直接メンバーに自分自身の評価をしてもらい、その結果を開示しながら行動を変えています。
その行動の変化の中にも、メンバーの容認を期待しなければならない部分がある状態で、私自身が不完全な人間なので仕方がないと割り切っています。

という、最初から最後まで周囲に助けられながら自分の役割を全うしようという、緩いエントリでした。

最後に

この記事はAteam Group Manager & Specialist Advent Calendar 2020の21日目の記事でした。

明日は(物理的に)声の大きな私と対極にある@mziyutさんの記事になります。
若い頃から激動の中でスキルを磨いてきた@mziyutさんは、色々面白い話を持っているのでどんな記事が出てくるのか楽しみです。

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